声なき全ての子に賞 マララさん喜び会見
マララさんの本を読んだのはいつかなあ。去年のいまごろかなあ。ものすごくショックをうけたし、いまも子どもたちをめぐって世界にある、それは日本にもある現実に、こころがつぶれる思いをした。
だから、ノーベル平和賞の受賞はとってもうれしい。カイラシュ・サトヤルティさんの受賞とあわせて、心からの祝福を送りたい。
声なき全ての子に賞 マララさん喜び会見(東京新聞)パキスタンで子どもや女性の教育を受ける権利を唱え、二〇一四年のノーベル平和賞受賞が決まったマララ・ユスフザイさん(17)が十日、家族と現在住んでいる英中部バーミンガムで記者会見した。「平和賞は、声を持たない全ての子どもに与えられたもの。世界の子どもたちが教育の機会を確実に得られるよう立ち向かっていく」と、あらためて決意を示した。
学校の授業を終え、会見場に現れたマララさんは「若者で初めての受賞であることを誇りに思う。自分の運動を支えてくれる人がいると分かったことで、自分を信じて進む励みになる」と喜びを語った。
また、「受賞で終わりではなく、ここからが始まり。世界には今も教育を受けられない子どもが五千七百万人いる。自分の権利を守るために立ち上がろうと、世界中の子どもたちに伝えたい」と力を込めた。
共同受賞者で、インドで児童労働問題に取り組むカイラシュ・サトヤルティさん(60)とも受賞決定後に電話で話したとして、インドとパキスタンの国境紛争にも言及した。マララさんは「二人での受賞は、インドとパキスタンの親交に対するメッセージだ」と指摘。サトヤルティさんと両国の関係改善に取り組むとともに、それぞれの首相に対し、十二月の授賞式への出席を要請する意向も明らかにした。
受賞の一報が入ったのは化学の授業中だった。教室に来た教師から「大切な話がある」と聞かされ、「予想していなかったので、とても驚いた」と笑顔を見せた。
かつての国連演説。
九条を変えなかった日本国民という話もあったけど、ボクは正直言えばあまりしっくりきてなかったので、このブログではとりあげてこなかった。やっぱり、九条の実現をしてこそ、受賞の価値がある。そう自覚しながら、がんばらないとねえ、ボクらも。
« 怒濤の1週間 | トップページ | 女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち »
「教育」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
「平和」カテゴリの記事
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
- 屋久島沖「オスプレイが墜落した」118番通報 アメリカ軍所属8人搭乗(2023.11.29)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- 内閣支持率25% 政権復帰後最低 不支持率は最高 朝日世論調査(2023.11.20)
「読書」カテゴリの記事
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
- (ひと)堀由貴子さん 岩波書店「世界」を四半世紀ぶりにリニューアルする編集長(2023.11.28)
- 「七生『性教育バッシング』から20年-勝利判決から10年 『包括的性教育』の実現めざす集会」、「格差を広げる観点別評価」と「教員政策と長時間労働」(2023.11.25)
- 「貧困大国ニッポン」でこれほど貧困者が増えたワケ…「先進主要国」なのに「高すぎる貧困率」(2023.11.21)
- 書評会『教育DXは何をもたらすか―個別最適化社会のゆくえ』(2023.09.10)
「政治」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 猫塚義夫×清末愛砂「平和的生存権を実現させるために」と前衛1月号(2023.12.04)
「経済」カテゴリの記事
- 若手が非正規の研究労働者に、「才能を浪費」ノーベル賞梶田さん指摘(2023.12.08)
- 「シリーズ 食の“防衛線” 」と岸田さんの「異次元の少子化対策」の動向(2023.12.07)
- 「恵まれた家庭」ほど好成績 数学的リテラシーなどで分析 PISA(2023.12.06)
- 「国内強制移動による避難者の精神的苦痛~構造的暴力によるPTSD仮説」(2023.12.05)
- 「新しい資本主義」論と経済安保体制の危険性――岐路に立つ世界・日本・地域(2023.12.02)
「世界」カテゴリの記事
- プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナの100年(2023.11.23)
- ガザ市シファ病院は「死の地帯、絶望的」…WHOチームが1時間の視察(2023.11.19)
- 「『正戦論』『台湾有事』を煽る軍事化にいかにあらがうか~市民と立憲野党の共闘の再構築に向けて~」(2023.11.15)
- 本当の境界線はイスラエルとパレスチナの間にあるのではない(2023.10.28)
- ガザの事態を憂慮し、即時停戦と人道支援を訴える中東研究者のアピール(2023.10.18)
コメント