死の棘 ~じん肺と戦い続ける医師
表題のドキュメントを見た!
呼吸のできない激しい苦しみに襲われ、血を吐き、死んでいく…。かつて、鉱山の採掘現場で働く労働者たちの多くが襲われた肺の病、「塵肺」。
かつて銅山で栄えた浜松市天竜区佐久間町。今から31年前の取材は、塵肺に苦しむ元労働者と、その治療に打ち込む青年医師にカメラを向け、“宿命”といわれた労働者たちの人生の無情を訴えた。
当時の取材箇所を再び巡ってみた。元労働者たちの今、そしてあの医師は。さらに取材を進めるうちに、塵肺の被害は、原因を「アスベスト」に変え、高度経済成長期に活躍した建設作業員、阪神淡路大震災の復興作業員にまで広がっている現実に行き当たった。その危険性はさらに東日本大震災の復旧現場にも続いていく。
なぜ、被害は繰り返されているのか。アーカイブ映像をもとに塵肺をめぐる苦しみの歴史をたどり、「塵肺問題の今」、そして「置き去りにされた命」の意味を描く。
こんな医者がいたのか! それがまず驚き! つねに働くものの側にいる。労働運動の一つの側面、それがすごいなあ。
そして、その高度成長の時代の、鉱山労働から、アスベストにそして震災につながる。ちゃんと取材しているなあ。
なかなかのドキュメント。
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