幸せのありか
12月に公開される、期待の映画を見た。ネタバレになってはいけないので、ストーリーは公式HPから。
医師から“植物のような状態”と言われたマテウシュだったが、家族の愛情を受け多感な子供時代を過ごす。心から愛を注いでくれた父の突然の死・・・。しかし、父から教わった星空を見上げる歓びを忘れることはなかった。向かいのアパートに住む少女への淡い恋、日々の寂しさを忘れると共に過す時間、突然訪れる別れ。そして成長と共に家族から疎まれてゆく。ある日姉は結婚を期に、彼を病院に入れてしまう。憤りと不満を母や看護師にあたる日々だったが、美しい看護師マグダが現れ、マテウシュは彼女と心を通わせるようになってゆく・・・。
まわりからは、さまざまなことの理解は不可能と判断されていて、コミュニケーションのすべもなく、もどかしい思い。その内面を、外側の姿と対比しながら、モノローグで示して見せる。やがて、その日がくるのだが。
なぜ、彼の思いに、まわりがいたらかったのか? いわゆる「社会主義」とされていた国が崩壊する直前の混乱ゆえか?
だけど、もどかしさや、葛藤の日々を、あまり大げさにもならず、たんたんと、ときにはおかしく描くのがいい。そして、ラストシーンは、それこそ、人間の尊厳を問う。怒りや悲しみの表現、それをうけとめること。うん、人間の尊厳とは、人と人との関係のなかでこそ保障されるのだし、そういうあり方そのものが幸せのありかだということか。
障害ある人を主人公にした映画が続いている。1つひとつ力作が多い。この作品もまた力作。ラストがいろいろ印象的。主人公役のダヴィド・オグロドニクはそれこそ、体当たりの熱演である。
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「ある日姉は結婚を期に、彼を病院に入れてしまう。」
この部分を現在の日本に置き換えれば、長時間残業や過重労働によりメンタル不調に陥ってしまった労働者に、この主人公に置き換えれば、このままでは自殺に追い込まれてしまうということが想定されることからすれば、一度、精神科医の診断や治療を受けて頂く様にリファーする必要があることは言うまでもありませんが、この姉は、本人の意思に反して病院に入れてしまったということこそが、本質的な見立てではないかと考えられるのではないでしょうか。
これが、この本人が自ら承諾した上で、病院に入れたということであるならば、「憤りと不満を母や看護師にあたる日々だったが」ということはなく、これとは全く異なる反応が見られたものと想定されますね。
この主人公を、何処かの使い物にならない間抜け総理に置き換えれば、中国にしてみれば、まんまと騙されたふりをして、この間抜け総理を、アメリカに差し出して、精神科に入れてしまった、なんていうことと、本質的には同じことではないかと想定することができますよね。
沖縄県民の皆様にしてみれば、まんまと騙されたふりをして、辺野古付近にでも、例えば、障害者のためのリハビリテーション施設を作って、これに必要な医師や看護師として、アメリカ連邦警察FBIの心理分析官と共に精神科医を送り込んで頂く見返りとして、この使い物にならない間抜け総理をリファーして頂くことで、本人が納得して、自ら入院して頂くということになるのと、本人の同意もなく、無理やり入院させるのとでは、この時の感情については、全く異なるものになることも想定すれば、本人にとっては、どちらの方がメリットになるのかということで、相談に乗ってあげることこそが、何より大切なことではないかと思わず、考えさせられましたし、こうしたことを背景にすれば、非常に興味深いものではないかと思われますね。
この姉というのを、韓国の大統領に置き換えれば、この間抜け総理が、例えば戦前の日本が仕出かした大日本帝国軍性奴隷制度の真実を裏付ける動かぬ証拠を見せつけられたところで、自らが、誇りを持って深く謝罪をするのと、逆に言い逃れをしようとして、最後には自ら墓穴を掘って、謝罪させられて、すべてが終わってしまうのと、どちらの方が感情的なダメージが大きくなるのかということと同じことですよね。
投稿: asa | 2014/10/17 22:27