ローマの教室で
今日は、やっと夏休み1日目。岩波ホールに出かけて、映画を見た。ねたばれにならないように、作品については、公式HPで。
だけど、ものすごくおもしろかった。主人公は、3人の教師。そう、教師の目線での教師の物語。この教師たちは、管理の汲汲としたり、生徒に絶望したり、熱血が故に生徒に振り回されたり。だけど、人間的で、挫折もし、葛藤もし、嫉妬もし、逃げもする。ああ、教育というものは、生身の人間か、生徒という人間とともに失敗もしながら、つくりあげていくものなのだってことを感じさせてくれる。決して、型どおりではない、理想系でない、生身の人間の関係なのだと。だからこそ、いとおしくって、あたたかい。教師というものの世界。子どもの成長という視点はほとんどなく、教師に焦点をあてられた作品。子どもたちは、憎らしいくらい今風。そして、格差やさまざまな問題もかかえている。そういうなかでの教師の挫折や変化がいい。そこがいまだからこそなのかもしれないね。
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» 映画・ローマの教室で〜我らの佳き日々〜 [読書と映画とガーデニング]
原題 IL ROSSO E IL BLU2012年 イタリア
ローマのとある公立高校女性校長・ジュリアーナ(マルゲリータ・ブイ)、新任補助教師・ジョヴァンニ(リッカルド・スカルマチョ)、ベテラン教師・フィオリート(ロベルト・エルリツカ)のタイプも経験も全く異なる3人が...... [続きを読む]
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