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2014/09/27

日・韓大学生の「慰安婦」問題意識調査報告

 今日は午後から、VAWWRACの日・韓大学生の「慰安婦」問題意識調査報告のシンポジウムに行ってきた。共同通信がその記事を配信している。それが以下。

慰安婦「謝罪、補償を」64% 大学生の意識調査(共同通信)

 市民団体の「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンターは、日韓両国の大学生を対象に従軍慰安婦に関する意識調査をしたところ「日本政府が被害者に謝罪、補償をするべきだ」と答えた日本の学生が64%だったと27日、発表した。韓国側は98%に上った。
 同センターはこの日、東京都内でシンポジウムを開催。若者の実態に詳しい中西新太郎横浜市立大名誉教授は「日本では歴史修正主義的な政治、メディアの動向があり『若者の右傾化』も語られているにもかかわらず、謝罪が必要と考える学生が多かったのが特徴だ」と分析した。

 なかなかおもしろい調査結果。くわしくは、VAWWRACが公表すると思うので、不正確にまとめてアップするのは、やめておく。だけど、韓国にも複雑な状況があり、ほんとうに知らない若者も生まれているが、しかし、同時に、圧倒的に若者の意識がはっきりしている。話題に接することも多く、被害者の顔が見えることもある。
 日本では、これだけ、右翼的な言論が広がっていても、多数は日本軍の責任を問い、政府に謝罪・補償を求める。これは戦後の日本の平和意識の到達と、運動や教育実践の結果だと思う(ただ、これは2012年の調査でその後はどうか)。しかし、それでも、3割近い、日本軍の責任を曖昧化し、国家の謝罪の必要性がないととする意見が生じている。などなど、そういう意識調査の結果の報告と、なぜそのことがおこっているのかということについての議論がつづいた。とりわけ日本に広がる、日本軍の行為を相対化する議論の特徴の分析はなかなか。
 と、同時に韓国で顕著だが、日本でも生まれている、この問題を普遍化する議論に注目される。人権というレベルで問いかけられるこの問題の普遍性。70年の時間をへて、若者が自身の問題としてこの問題をうけとめる、その可能性も感じさせてくれるものだった。

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