学校が危ない
今週の週刊『東洋経済』、買いましたよ。でもって、ざっと読んだというか、眺めてみました。
[1] 先生たちのSOS
追い詰められる先生
[ルポ(1)] 先生が辞めていく
[ルポ(2)] 燃え尽きる先生
[ルポ(3)] ブラック化する職場
[ルポ(4)] 多忙と疲労の果てに
[小中学校教師・覆面座談会] 「 教師は“24時間受付可能”!?」
[図解] 忙しい先生の「実像」と「本音」を大公開
[図解] 学力世界上位でも低い先生の満足度
尾木直樹/教育評論家
「北風だけじゃ耐えられない。教師には太陽政策が必要」
[2] 変容する学力格差
[図解] 2014年度全国学力テスト 都道府県別ランキング
[小学校] 今年も秋田トップ、沖縄躍進
[中学校] 連続首位福井、目立つ正答率改善
INTERVIEW│志水宏吉/大阪大学教授
「学力は家庭と学校の力の掛け算」
[図解] 都内の学力 こんなに違う! 東京都49市区の学力
とことん考える探究型 これが最強・秋田モデルだ!
[ルポ] 広がる子どもの学力格差と貧困
[3] 教育改革の光と影
アベデュケーションは何を目指す?
INTERVIEW│鳥飼玖美子/立教大学教授
「小学校英語は百害あって一利なし」
進学塾が教員研修 学力アップにあの手この手
[佐賀県武雄市] 全国初の官民一体校「花まる学園校」の衝撃
INTERVIEW│樋渡啓祐/武雄市長、高濱正伸/「花まる学習会」代表
橋下教育改革は何をもたらしたのか
始まった教育のICT利用 普及阻むカネと教師の事情
INTERVIEW│下村博文/文部科学相
「財務省的発想からの脱却を」
たしかにね、先生のたいへんな状態については、正面からとりあげてくれてるという感じはします。
だけど、これまでのこの雑誌の特集にくらべると、たとえば資料なども、まあよくつかわれているもので、ちょっと深みがない感じがする。だったら、全教の調査なども使えばいいのにと思ってしまう。
学力テストについては、いろいろ解説はしているけど、正面切っての批判というわけではない。そして、それはそれで、重要なのだけど、格差の問題に絞り込んでいく。だけど、あくまでの学校からの視線なので、ここでも、まるごとの問題を扱うわけでなく、対策への批判も弱い感じ。
そして、教育改革については、生煮え感がありありという感じで。そもそも、いま子どもの世界で何がおこっているのかという問題について、何も分析がないし。教育の問題も、教師の多忙化や、格差の問題を焦点化させるけど、ほんとうに何がおこっているのについては、あまりにもふれられないことが多い。行政の政治介入の深刻さや、教育内容をめぐっておこっていることについては視野にないし、競争の結果おこっていることについてもそう。
総じて文科省が財務省に対して、主張している議論をベースにつくっているという印象を受けてしまうのだ。あんまし、個人的に作業できていないのでなんだけど、そういう議論で何とかなるわけでもないし、財務省を説得できるわけでもないのになあなどと感じてしまうのだけどね。そんな感想かな。
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