永遠の0 について
数日前に、FBに「なんか、エヴァと、永遠の0の相似というものを考えてしまうのだけど。おかしいかなあ」って書き込みをした。あんまし、反応がなかった(笑い)。だから、もう少し、永遠の0について書いておく。とりあえず映画を中心にだけど。
もちろん、この作品には、史実的に正確ではないところがないわけではないし、また、特攻というものにどこまでせまれているのかという問題はある。だけど、あえて、エヴァとの相似っていう言い方をしたのか、この映画で気になっていることの最大の問題は、物語が、きわめて小さな、狭い人間関係で描かれていること。戦争というもの、特攻というもの、そこに生きている人間が、どのような時代に、どのようなことを強いられたのかという視点は、ほとんど限られてしまい、そういう問いかけがない。登場人物の葛藤や思いというものがきわめて狭い物語にされている。それがとってもエヴァに似ているのではないのかということ。うーん、そこからは何が導き出されるのだろうか。
だけどね。よく大きな物語の消失っていうことを言う方がいる。だけどだけど、冷静に考えてみれば、そもそも、これまでの社会でそのような大きな物語を問いながら生きることがどこまで可能だったのだろうか。たしかに戦後の社会で、政治の季節と言われる時代があったことも事実だとは思う。だけど、それでも、その大きな物語は、きわめて限られた認識のありようにすぎなかったのではないのか。ほんとうの社会の、人間の複雑さをふまえたものであったのかどうか。言い換えれば、個人的な世界を、大きな社会の認識にむすびついて、考えることはいまの時代だからこその課題なのかもしれないと。そのときに、こうした映画は、その思考を、個人的な世界にとどめ、とどまり、さまよう。だからこそ、やっかいなのだと。そこをむすびつけて、新しい思考に、認識に、広げていく。そんなことが大事で、とわれているのかもなあと。そんなことを考える。
もちろん、この物語そのものは、思考をとどめ、そこに戦争美化のつけ込むことを認めてしまう。そういう狙いはあるのだろうけれども。だけど、ボクらは、その厄介さを引き受けながら、前に進むべきなのだとは思うのだけどね。
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