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2014/09/18

核実験抗議の写真、政治的? 都が懸念 被爆者団体、展示見送る

 こんなことが、どんどんすすんでいけば、この社会はどんな社会になってしまうのか。ほんとに危険を感じる。

核実験抗議の写真、政治的? 都が懸念 被爆者団体、展示見送る(朝日新聞)

 東京在住の被爆者らの団体「東友会」が7月、東京都庁で原爆に関する展示会を開いた際、米国などの核実験に対する抗議活動の写真の展示を断念していたことがわかった。後援する都から「政治的意味合いがあると誤解される」との懸念を示されたためという。
 東友会は2009年から、都の後援を受けて都庁展望室で原爆展を催している。7回目の今年7月には、18~23日に「原爆被害の実態と東京の被爆者たち」をテーマに写真や絵、被爆した瓦など約170点を展示し、放射線被害の実態や東友会の活動を紹介。約5500人が訪れた。
 東友会は今回、米英仏中印の各国が1990年代後半から2000年代初めに核実験をした際、それぞれ国名を記した横断幕を持って抗議した様子を撮った写真を新たに展示する予定だった。
 しかし開催前の7月10日、この写真を都の担当者に示した際、「政治的意味合いがあると誤解される恐れがある」という意見が出され、展示しないことに決めたという。
 後援するかどうかを判断する都疾病対策課は、取材に「原爆展の開催や被爆者の反核の訴え自体に反対しているわけではないが、都は様々な国と交流しており、展望室には多くの外国人が訪れる。特定の国の、過去の核実験に反対する内容を展示すれば、気分を害する恐れがある」と説明。また、展望室を管理する都庁舎管理課は今回の写真が、貸し出せない条件として定めている「政治的色彩を有している場合」に該当する、と考えたという。…

 大きな根っこには、改憲を狙い、異論を封じ込めるような姿勢をしめす国レベルの政治のありようがある。そういう政権党を前にして、自治体が自己規制し、関係団体が委縮をする。その先にあるのは何なのか。ものを言えない社会になりはしないのか?

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コメント

「原爆展の開催や被爆者の反核の訴え自体に反対しているわけではないが、都は様々な国と交流しており、展望室には多くの外国人が訪れる。特定の国の、過去の核実験に反対する内容を展示すれば、気分を害する恐れがある」ということが主訴だというのならば、東京都としては、「原爆展の開催や被爆者の反核の訴え自体に反対しているわけではない」のらば、「政治的な意味合いがあると誤解される恐れ」がなければ、展示しても構わないということでよろしいですよね。と聞き返すしかございませんよね。
そうであるならば、「百歩譲って、政治的な意味合いがあると誤解される恐れがなければ、これを展示し多くの外国人に見られたところで、気分を害する恐れも、全くないのではないですか?」と聞き返してあげるしかございませんよね。

そうすれば、まんまと騙されたふりをして、「別に政治的な意味合いは一切ございませんし、国と交流しているのとは根本的に切り離して頂ければ、こういうものを展示したところで、気分を害する恐れというのは何処にもないし、仮に気分を害する恐れがあるとすれば、それは一体、どういう人たちが、どんな気分になって、東京都としては、どんなデメリットがあるというのでしょうか?」
「逆に言えば、気分を害する恐れがないのならば、遥かにメリットになるのではないですか?」ということで聞き返してあげれば、結局のところは、これだけでも、核武装計画書の事実が明るみにされるのではないかという不安や葛藤から、核発電推進原理主義組織と結託した外務省ならびに、アメリカにおける悪徳ペンタゴンの言いなりになるだけの使い物にならない間抜け官僚機構による、極めて幼稚で傲慢な言い訳に過ぎないのではないかというのが、本質的な見立てなのだとすれば、もう怒りなんていうものを通り越して、聞いて呆れるばかりとしか言いようがありませんね。

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