建築学概論
今日は夏休み2日目。これで、打ち止めか、まだまだとれるのか? さてさて、それでもまあ、今年はいろいろ贅沢な日々ですかねえ。とはいえ、朝起きたら、外がさわがしい。団地の階段清掃でした。みんなで機械をつかって掃除します。午前中はまずそれ。それでもって、まあ特別に休みだからといって、なにかあるわけではなく、どこに行くわけではなく、そんなお金もなく、でDVDを観た。ずっと観たかったやつ。
建築学科に通う大学1年のスンミン(イ・ジェフン)は、“建築学概論”の授業で音楽科の女子学生ソヨン(スジ)に出会い、一目で恋に落ちた。しかし、恋に奥手 なスンミンはなかなか告白できないまま、小さな誤解からソヨンと遠ざかってしまう。それから15年後、建築士になったスンミン(オム・テウン)の前に、ソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、家を建てて欲しいと言う。その建築の過程で次第に明らかになるソヨンの素性。そして、よみがえる記憶と新たに生まれる温かな感情。しかしスンミンには婚約者がいた-。
映画は、初恋の物語。とっても切ない。だけどなあ、こんな恋はないよなあ。もっと、切なく、そかも惨めで、辛いものだよなあ、少なくともボクの体験(笑)。
ものすごく見事な構成をもったドラマ。そのものが建築学概論だよねえ。だけど、うがった見方をすれば、作品は冒頭、主人公は、初恋の相手を思い出せなかった。これはあるのか? それが嘘だったとすると、結末はちょっとちがった見方になったりして(笑い)。
などなど考えながら、いろいろ昔のことをいろいろ思い出す。相方は、普通は、やけぼくりに火がつくだって。ボクはそれはないと思うけどと。それは男女の違い? それとも? 相方は誰を思い浮かべていたのか? ボクは? それは秘密です。うふふ。
同じ初恋を描いた映画に、たとえばチャン・イーモーの「初恋がきた道」がある。そうチャン・ツィーの。建築学概論が、格差の問題を内包しながらも個人的な問題として描かれているのと、やはり違う。それが時代の違いかなあ。だけど、そういう個人の”やっかいさ”みたいなものは大事だしなあ。ここから。
映画は、ソヨン役のスジとハン・ガインが魅力的。オム・テウンは善徳女王のユシンのイメージが強いけど、現代ドラマはまたちがった雰囲気。
いずれにしろ、いろんなことを考えながら観ることができる映画。切ない、幸せな気分かな。
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