8月16日~18日 教育のつどいin高松 2014
もう一週間もたっちゃいましたけど、先週いった教育のつどいの感想を少し。
まずは、全体集会。小森陽一×松本春野の対談は、なかなか面白かった! 最初は、小森さんがたくさんしゃべるのかという感じだったけど、後半は春野さんワールド全開。多様さの尊重の話から、善明・ちひろの人間性の話はちょっとご愛敬であるにしても、若者の生きづらさと、立ち上がりの話、究極の選択をくり返す福島に生きる人たちへのよりそいと思いの話など、わあ、すごいなあって思った。今年の夏の若者の話シリーズのしめくくりに結構ふさわしい話だったとも思う。ここで、やっとわかったんだけど、よく感性とか感覚ということを言うし、彼女も使っていたけど、これは単なる感覚の話だけではく、そこから、認識し、思考し、判断するという過程も含めて、こういう言葉をつかっているのだなあと。こういうのを哲学的にどう整理すればいいのか、素人のボクにはよくわからないけど、そういう一連の過程を含めていると考えると、いろいろな議論は少しわかったりすることもある。
さて、分科会はいつもの24分科会。学校作りと教育課程の話から、教科書採択の話、道徳の話、そして原発の話という展開。やはり、教育内容への介入がつづき、とっても現場は難しくなっている。そのなかで、したたかに、子どもの実態から出発して努力されている実践は頭がさがるし、すごいなあって思う。
おもしろかったのは、道徳の議論。特設の授業が議論になる。教科化を目前にひかえて、だんだん焦点になってくる。県でつくられた教材にもとづく議論と、教材をつかわず、子どもの討論やアンケートにもとづく授業。どちらも、いまの教材ではだめだというものだけど。たしかに、子どもの討論は魅力的。だけどね、これだけ、学校の民主主義や、政治教育が衰退し、教育内容に介入が強まり、学級活動も不活発になり、子どもたちの未来が見通せなくなり、進路について大きな課題に直面している今、道徳という問題は、授業だけで、対抗できるのかということも考えさせられる。もっと、教育活動全体のなかで、子どもをどう育てるのか、子どもの育ちをどう支援するのかが問われているような気がした。
そういう意味では、大きな教育実践の話がすっかりなくなってしまっている。そういうことをどう考えるのか?対抗の糸口をどうつくればいいのか。そのヒントを、いろいろ探す。実践からいろいろ学ぶ。そのときに、子どもにどう接近するのか、子どもをどう理解し、そしてその支援をどうすすめるのかというような、理解や分析というものが、かなり重要になるのかなあなどとも考えたりしているのだけど。
高松では、うどん三昧の日々。4杯6玉で、ちょっと太りました。夜は一日目は、『新しい高校教育をつくる』のメンバーで、お祝い。春野さんがサプライズゲストで、楽しい夜。2日目は、分科会の交流会。こちらのサプライズはH先生。まあ、いろいろあった3日間でした。
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