価格転嫁37%「できず」 消費税 中小、再増税に不安
経済情勢は、いい、いい、というキャンペーンがおこなわれて、メディアの関心が集まらないわけだけど、実際には相当深刻であることがよくわかる。
価格転嫁37%「できず」 消費税 中小、再増税に不安(東京新聞)日本商工会議所は二日、消費税率8%への引き上げ分の一部、または全部を価格転嫁できていないと答えた中小企業が計37・3%だったとの調査結果を発表した。日商は「前回増税の一九九七年には六割に上っており、今回の方が転嫁できている企業は多い。今後も円滑に転嫁が進むよう注視していきたい」と説明している。
このうち取引価格に「全く転嫁できていない」が10・5%、「一部転嫁できている」が26・8%に上った。売り上げ規模が小さいほど転嫁できていなかった。一方で「(全て)転嫁できている」は62・7%だった。
来年十月に予定されている消費税率10%への引き上げをめぐっては「転嫁できるかどうかわからない」との回答が30・8%だったほか、「今後も転嫁できない」が7・0%に上った。
調査は四月下旬から約一カ月かけて、全国の中小企業に聞き取りを実施し、三千百九十一社が回答した。
これがその調査。
「前回の消費税引き上げ時(平成9年)の状況と比較すると、今回はより円滑に転嫁が実現している」というが、あのときとは経済状況も違えば、中小企業のほうの状況も違う。ダメージがどうかは単純比較はできないと思う。だからこそ、10%への増税への不安や危惧は相当大きい。
多国籍大企業のグローバル競争に、経済政策のすべてを傾注する。そんないまの政権のありようの足元にあるのがこの実態なのだと思うんだけどなあ。
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