平和資料館 展示の見直し相次ぐ
日本には公的な戦争博物館はない。そのなかで、地方や民間の資料館で、戦争の実相を伝え、また特別展示などの工夫もされてきた。そういうとりくみに注目をし、かつて企画化したこともあった。しかし、そういうなかで、少し、心配した事態がすすんでいる。
平和資料館 展示の見直し相次ぐ(NHKニュース)戦争や平和をテーマにした全国の資料館で、最近、展示内容の見直しが相次いで進められていることが、NHKが行ったアンケート調査で分かりました。
その理由について、多くは「内容を分かりやすくするため」としていますが、専門家は「見直し方によっては、戦争の実像が伝わらなくなるおそれもある」と指摘しています。
戦後70年を来年に控えて、NHKは、戦争や平和をテーマにした全国の公立や私立の主な資料館52か所を対象にアンケート調査を行い、87%に当たる45か所から回答を得ました。
それによりますと、この5年以内に、資料や写真の入れ替えや、説明文の変更など、展示の見直しを行っている施設は20か所と、全体の44%に上りました。
その理由としては、「内容を分かりやすくするため」が最も多く12か所、「今の時代に合わせるため」が4か所、「データや情報を新しくするため」が2か所などとなっています。
中には、展示している年表のうち、太平洋戦争中の項目を大幅に減らしたところや、空襲の記録など日本国内の被害の展示を増やす一方で、国外での旧日本軍の戦闘などに関する展示を減らした資料館もあります。
…
具体的な内容を一覧にして示してほしいと思うけど、やはり傾向としては、加害の実相を伝えることをやめ、被害についても、軍や国家の責任にかかわるような表現を弱めるということなのかもしれないなあ。そのあたりを、きちんと確認したいものなのだけど。
« ヘイトスピーチ処罰を=慰安婦問題、国家責任認めよ-国連対日勧告 | トップページ | 島ぐるみ会議2千人結集「基地支配を拒否」 »
「教育」カテゴリの記事
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
- 長時間過密労働解消のたしかな道すじPart3-今こそ、給特法の改正と教職員の大幅増員を(2023.03.21)
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
「平和」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 「フェンス」(2023.03.20)
- 自衛隊と米軍 日本海上空や海上で共同訓練実施と発表(2023.03.19)
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
「政治」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
「歴史」カテゴリの記事
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
- 「フェンス」(2023.03.20)
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
- 『学びのきほん フェミニズムがひらいた道 』(2023.03.10)
« ヘイトスピーチ処罰を=慰安婦問題、国家責任認めよ-国連対日勧告 | トップページ | 島ぐるみ会議2千人結集「基地支配を拒否」 »
コメント