介護で閉ざされる未来 ~若者たちをどう支える~
昨日のクローズアップ現代。
去年、国の調査で、家族の介護を担っている15歳~29歳の“若年介護者”が、17万人以上に上ることが明らかになった。少子化や核家族化・ひとり親家庭の増加などにより、介護を子や孫に頼らざるを得ないケースが増えている。「若年介護者は年長の介護者と比べ、多くのものを犠牲にし、問題が多い」と専門家は警鐘を鳴らす。中退や進学に支障をきたす学生の介護者。就業者の場合、若者の介護休職に対して理解が乏しいため、離職するケースが多く、さらに介護離職がハンデとなって次の就業機会が閉ざされるケースもある。若年介護者は、貧困と隣り合わせにあるとの指摘もある。若者に特化した支援がない日本に対し、イギリスでは18歳未満の若年介護者を“ヤングケアラー”と位置づけ、介護と学業・仕事との両立支援などに取り組んでいる。日英を見ることで若年介護者の現状と対策について考える。
見ていて、息苦しくなる。もちろん日本の介護が、家族というものに責任をになわせる形ですすんでいるなかで生まれているわけだし、その根底には家族責任、自己責任にがんじがらめになる実態がある。そのなかで、若者の自立や成長にとって、看過できない重大な事態がすすんでいる。介護に追われる生活のなかで、いっぱいいっぱいとなり、その展望のなさから、追い込まれている状態が伝わる。
ほんとうに、家族責任に追い立てる介護の現状の変革と、同時に、若者の自立や成長への支援の重要性は、独自に考えない問題として考えさせられる。
だけど、短い時間だったので、どのような状態なのか、どのように選択し、どのような思いでいるのかなど、具体的な話がなかなかわからない。家族介護の実態とともに、家族責任へのからめとられ方というのもやや気になるところ。「家族」の今はほんとうにどうなっているのか。いろいろ知りたいと思った。
昨日の日経にもつぎの記事が。
親の介護で未来を奪われる若者 ある20代の場合 晩産化・ひとり親…増加の兆し
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