全員就学から40年、これからの障害児教育を考える
今日は、東京での全員就学から40年の記念集会に行ってきた。最初に当時関係した人たち中心のリレートークがあって、この40年目の出来事が日本の障害者運動にとって画期となったことを痛感させられる。
茂木先生の記念講演は、やっぱりいろいろ考えさせられた。最初の伊東敦子さんのママはふとんをかぶる詩は、茂木先生から、当時の文京区での調査の話を聞いたことがあるけど何度聞いても涙が出る。その当時の運動をていねいにふり返る。実現した3つの力として、1つが父母が要求を声にしはじめたこと、2つが教職員の障害児観、発達観、教育観の変革、そして3つが美濃部革新都政のとりくみ。そのときボクは高校生だった。そして、これが画期となって、権利としての障害児教育ということが定着し、具体化されていくようになる。その幅も大きくひろがり79年には全国に、80年代には共同作業所づくりや療育、保育、高等科、専攻科、学童保育などがどんどん発展していく。リレートークで、藤井さんも言っていたけど、それから40年、何が変わったか。実際には、権利の実現はいまだ途上にありたくさんの困難がいまなお存在している。だからこそ、この40年前に切り開かれたものの確認が大事なのだと思う。
その運動の課題も、これだけ社会が変容し、個人がバラバラにされたときに、どう社会的な連帯をつくりだすのか。そのいまの現状をどう見るのかはなかなか難しいのだけど、なるほど茂木さん的にはこういう言い方をするのかなど、ちょっと自分の狭さなども発見したり。いろいろ料理をしなくっちゃねえ。
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