発見!謎の金銅製馬具 ~古代日本と朝鮮半島の交流史~
昨日の夜は、久しぶりにETV特集を見た。
古代の日本と朝鮮半島の交流史が大きく書きかえられようとしている。昨年3月、福岡県古賀市で発見されたきらびやかな金銅製の古代馬具。当時、日本と敵対していたとされる新羅から贈られたと見られている。また日本独自のものと見られていた前方後円墳が韓国西南部で発見されたり、韓国全羅南道の沿岸部で“倭系甲冑(かっちゅう)”と呼ばれる日本由来の武具が見つかったりと、古代の日本と朝鮮半島の交流の歴史に新たな見方を与えている。番組では最新の調査と日韓の考古学者の議論を通して、古代の日本と朝鮮半島の交流史を探っていく。
日本の大和政権と地方豪族。半島の百済と新羅の対立。そういうなかでくり広げられた外交。そもそも、この古墳の時代から、東アジアの交流は豊かだったのだ。それはよく考えてみれば、文化のありようをみればわかるわけで、それは中国や中央アジアにも広がるものなのだと思う。
前方後円墳をめぐる調査と交流。とくに任那日本府にかかわる歴史研究の歪みと反省にもかかわって、この間、日韓の歴史研究者の中でどんな交流があったのかはなかなか感動的。
なんというか、政治的な対決は、あとから、いろいろな政治的な背景があってもちこまれつくられるもの。この地域の結びつきや、文化の共通性などは、もっと奥深いものがあるはず。それを阻んでいる経緯についても冷静に見て行く必要があるのだろうなって思ったり。
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