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2014/05/15

法制懇「熟議なき」結論 集団的自衛権行使容認求める報告書

 安保法制懇の報告書が発表された。現物はここにある。
 今日の朝日に次のような記事があり、ちょっと興味深かった。

法制懇「熟議なき」結論 集団的自衛権行使容認求める報告書(朝日新聞)

 安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が15日、集団的自衛権の行使容認を求める報告書を提出する。国のかたちを変える可能性がある提言をしたが、十分な議論が行われたかは疑問が残る。複数の委員が「単なるお飾りだった」と嘆く中、会議は役割を終える。▼1面参照
■原案回収、メモで議論
 3月17日夕、東京・内幸町の帝国ホテルの会議室。非公式ながら、安保法制懇の委員が報告書の内容を詰めるために集まったはずなのに、手元に報告書の原案はなかった。
 「会議室は会議の3時間前に開けておきます。報告書の原案を置いておきますので必要ならメモをとってください」。会議の数日前、委員の一人は首相官邸の事務局からの電話にあぜんとした。
 秘密保全を優先するあまり、委員は報告書の原案を読んで手書きでメモするしかなかった。会議が始まると報告書は回収され、手元のメモをもとにした議論に終始した。委員全員を対象にした会議はこれが最後。ある委員は「世間は我々が熟議したと思うだろう。全くそうではない」と明言した。
 安保法制懇は、第1次安倍政権でも作られ、2008年に憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使容認を求める報告書をまとめた。だが、安倍首相は退陣し、次の福田政権ではたなざらしになった。第2次安倍政権で復活し、第1次政権の安保法制懇と同じメンバーに1人を加えた14人の有識者で再起動した。昨年9月に本格的な議論が始まり、今年2月までほぼ月1回のペースで5回の会議が開かれた。
■「私たちは政権の駒」
 ところが、委員を待っていたのは事務局の官僚による徹底した情報管理だった。米国家安全保障局(NSA)による欧州首脳への盗聴疑惑が問題になってから会議開催日でさえ電子メールでの通知をやめ、電話やファクスに変えた。自宅で資料を読み込もうにも持ち帰りが許されなかった。
 報告書作成は今年1月以降、座長代理の北岡伸一・国際大学長、外務省出身の兼原信克、防衛省出身の高見沢将林(のぶしげ)両内閣官房副長官補らが主導。首相の意を受けながら、水面下で文言を詰めた。委員の一人は「前回は委員が自由に議論して報告書を作った。今回は官僚が仕切っていた」と話す。別の委員も「私たちは政権のための駒だった。信頼されていなかったと感じた」とぼやいた。
■概要は新聞で知った
 報告書の完全版は速達で送られたが、ある委員に届いたのは公表日前日の14日午前。「新聞で先に概要を知った」と語った。…

 てっきり安倍さんのお友だちが集まって、楽しく議論しているものだと思っていた。しかし、実態は官僚主導、たぶん安倍さんに呼応している外務官僚の人脈なんだろうがなあ、かなり強引な運営をしていたことがよくわかる。それほど、熟議とは程遠く、かなり政治的な文脈のなかでつくられた報告書だということか。もともと行使容認の人にとっても、やはりこの議論のかかえる矛盾の大きさというものが自覚されていて、簡単にすすめられないような問題がおおかったのだと思うなあ。しっかり、この内容には付き合わなければならないということなのかあ。

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