わが子の式に出るので 1年生担任、入学式を欠席
この問題がなぜか、ネットでもいろいろな議論がされている。年休権があるから、問題にするのがおかしいという議論から、教師を批判する議論まで。いわゆる民主的といわれる陣営の方々を含め、結構、意見がわかれているのが特徴。
わが子の式に出るので 1年生担任、入学式を欠席(東京新聞)埼玉県内の県立高校四校で、一年生の担任を務める教諭四人が自身の子どもの入学式に出席するため、それぞれの勤務先で八日に行われた入学式を欠席していたことが分かった。関根郁夫県教育長は十四日の会見で「いいか悪いかの判断はできないし、各校の事情もある。(県教委としては)具体的に指導はできない」と述べるにとどめた。
県教委によると、四人は三十~五十代の男女の教諭。小中学生や高校生になる子どもの入学式への出席を理由に勤務校に休暇届を出していた。
五十代の女性教諭が欠席した高校の入学式では、校長が欠席理由を説明した。教諭は「大切な日に担任として会えないことをおわびします」という文書を事前に作成。入学式後に副担任を通じ、担任のクラスの生徒全員に配ったという。
県教委には十四日までに保護者らから「入学式に担任がいないのはどういうことだ」などと批判する電話が四十一件あった。一方、「子どもの入学式なら仕方ないのではないか」などと擁護する電話も四十五件あったという。
関根教育長は「学校側は生徒や保護者から不安の声が上がらないようなフォローをするべきだった」と指摘したが、具体的な指導策は「学校での判断が必要」として示さなかった。県教委は四人の欠席について「処分につながるケースではない」としている。
だけどボクの友人たちの多くは、休むのを批判するのはおかしいという意見だろうと思う。そこで、ボクはあえてそれに異論をのべてみたいと思う(笑い)。個人的には、ボクは仕事を優先してきた(苦笑)。
もちろん、休んだ教員にたいして、とやかく言うのは筋違いだと思う。だけど、教師の仕事というのは、特別の責務がある。それについての確認が必要だ。現在の日本の教育においては、入学式は特別の意味をもたされている。それが正しいかどうかは別として。学校として、新入生を迎える行事なわけだだから、問題は、学校として、教師集団として、どんな議論がなされていたんかが前提の問題になるはず。そのことを抜きに議論しても無意味だ。
また、当事者の子どもの状況と受け入れる学校の個別の問題もある。いろいろな事情がないのかどうかも、はっきりしない。
つまり、こうした問題は、個別、学校と教師、子どもと父母を含めて判断していくしかない問題だから。一律に、教師こそ、自分の子どものために休んで当然とか、いや教師は生徒のことを優先すべきだなんて一般的に議論してもしかたがない。
むしろ、いずれにしても、入学式というものへの、親の参加圧力が、なぜにこんなに強まっているのかのほうが、気になるところではあるのだけどなあ。
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