教育委員会制度論 歴史的動態と〈再生〉の展望
地教行法の改正で、教育委員会制度が変えられようとしているいま、三上さんの力作を、読み飛ばしていた部分も含めて読んでみる。歴史的に教育委員会の制度を振り返ることはいまとても重要だと思う。そもそものこの制度の原点とは何かのか。そこでめざされた教育行政のあり方とは何なのか。そして、どのようにこの制度への攻撃がはじまったのか。最初からどのような課題を抱えていたのか。そして、まず五六年の教育委員会法の廃止と地教行法で、何が変えられてそれがどんな問題を生むことになったのか。こういうことを読んでいると、なるほどいまの改革なるものが、制限が加えられて最後に残った、独立の合議体としての教育委員会そのものを葬り去ろうとしていることがよくわかる。だけど、五六年の改悪でつくられたゆきづまりを、さまざまな思惑から活性化しようという議論もその後おこっているのがおもしろい。ここには、教育委員会を一般行政の下に置こうという攻撃とは別の、文部省が一貫してそのもとに教育委員会をおこうとして教育委員会をまもろうとした思惑も見えてくる。一方で、それに対し、地方分権の流れもあって、その動きは複雑でもある。そういうなかで、準公選制や公募制のもとで、教育委員会再生のとりくみも全国であって、それがまた興味深いのだ。
いま最大の動きは、教育委員会を首長のもとにおこういうもの。教育長と教育委員長を一体化し、首長が任命する。そして教育総合会議だ。もちろん文科省は上意下達のいろんな手も打っているが。そういうなかで、この改悪をゆるさないことが大事。そして歴史のなかから、実践のなかから教育委員会の意義や意味を学び、再生への議論につなげたいものだなあ。
« 4月28日の意味を考え辺野古への基地移設に反対する歴史学関係者の集会 | トップページ | 「家族が心身不調」7割 県が初の避難者意向調査 長期化が大きな負担に »
「教育」カテゴリの記事
- 今日から新学期(2026.04.08)
- 4月号ができています(2026.03.09)
- 学童保育の職員100人超、民間転籍を拒否 手当など減「約束違う」(2026.03.05)
- 「第28回子どもの貧困対策情報交換会 いのちのとりで裁判(生活保護基準引き下げ訴訟)とその後を考える」(2026.01.25)
- 特別支援学校の生徒除外 調査訂正、大臣が謝罪〈文科省〉(2026.01.13)
「読書」カテゴリの記事
- イライラする一日(2026.04.11)
- 5月号ができています(2026.04.06)
- 4月号ができています(2026.03.09)
- 『あなたを忘れない 朝鮮からの満州移民』 前衛3月号ができています(2026.02.08)
- きょうされんの『TOMO』1月号の「新春インタビュー 吉田恵里香 × 斎藤なを子 私の声だって、みんなの声だって、 決して消えることはない」(2026.01.21)
「政治」カテゴリの記事
- イライラする一日(2026.04.11)
- 普天間飛行場の全面返還合意から30年(2026.04.10)
- 議論に入らないのだろうか(2026.04.09)
- 今日から新学期(2026.04.08)
- この先はどんな生活がまっているのか(2026.04.07)
« 4月28日の意味を考え辺野古への基地移設に反対する歴史学関係者の集会 | トップページ | 「家族が心身不調」7割 県が初の避難者意向調査 長期化が大きな負担に »


コメント