和歌山大学で卒業式 学長式辞で特定秘密保護法を批判
卒業式のシーズン。街には、卒業を祝う若者の姿にあふれている。その未来に希望あれ! ボクは大学の卒業式を知らないから(笑い)。
和歌山大学で卒業式 学長式辞で特定秘密保護法を批判(和歌山放送ニュース)和歌山大学の卒業式がきょう(3/25)午前10時半から和歌山市民会館大ホールで行われ、4つの学部生と大学院の1000人余りが卒業しました。
卒業式では、教育、経済、システム工学と観光の4つの学部と大学院の総代らが、色鮮やかな袴や黒のスーツ姿で壇上に上がり、山本健慈(やまもと・けんじ)学長から学位記を授与されました。
山本学長は、式辞で、特定秘密保護法について、かつて治安維持法の時代に、旅先の風景を語っただけでスパイとして罰せられた学生がいたことを例に挙げ、「何が秘密かも知らされない特定秘密保護法は、どこに地雷が埋まっているかわからないという恐れを抱かせ、何かを知ろうとする若者たちの意欲を萎縮させるものだ」などと述べた上で、「自発的な学びの意欲を阻害するような制度は、大学の経営を任されている者として容認できない」として、特定秘密保護法の制定を批判しました。
また、山本学長は、「学び続ける自由こそ民主主義の根幹。学ぶことの価値と意味を体験した皆さんには、学ぶことを阻害するものに抗していただきたい」と訴え、最後に「和歌山大学は、とりわけ学び続けるあなたの人生を応援します」とエールを贈りました。
きょう卒業を迎えた和歌山大学の学生は、教育、経済、システム工学、観光の4つの学部と大学院をあわせて1159人で、卒業生は、「卒業を迎えて清々しい気持ち。責任を持って行動できる社会人になりたい」「大学院を含めて6年間、在籍しましたが、学んだデザインを活かして大阪で災害に強いまちづくりに取り組みたい」などと話し、卒業後の新たな生活への期待に胸を膨らませていました。
卒業生の心にとどけばいいなあ。
24日には、愛知教育大学の卒業式。松田学長の最後の告辞。こちらも心にしみる。
« ブログがうまく表示されない??? | トップページ | 4月からの生活のために(その1) »
「教育」カテゴリの記事
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
- 長時間過密労働解消のたしかな道すじPart3-今こそ、給特法の改正と教職員の大幅増員を(2023.03.21)
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
「政治」カテゴリの記事
- 23年度予算が成立 過去最大114兆円―岸田首相「物価高、切れ目なく対応」(2023.03.28)
- 現場へ!)どうなる寄宿舎:1 支援学校、自立の場に危機(2023.03.27)
- 国際法の視点から植民地支配責任を考える――「徴用工」問題に私たちはどう向き合うのか(2023.03.26)
- 生活保護支給額引き下げを取り消す判決 和歌山地裁(2023.03.24)
- 『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(2023.03.23)
「若者」カテゴリの記事
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
- いろいろ教えられることが多い(2023.02.16)
- 若い人たちのあいだに広がる戦争への不安について(2023.02.01)
- 都立大学の授業料 無償化の対象 拡充方針固める 東京都(2023.01.27)
コメント