疎開した40万冊の図書
ちょっと、仕事関連でも、必要があって、明治の図書館であったこの映画の上映会に行って来た。もともと、第2次大戦中、戦時下の1943年、各地の図書館で本の疎開が検討され、実際に、戦況が悪化し、本を運ぶ人手も道具も不足していた。なかでも、疎開が実施されていたことなど、ボクは全然知らなかった。とくに東京の中心館としての機能を果たしてきた日比谷図書館は、館長の中田邦造氏や古書鑑定家の反町茂雄氏を中心に、民間の貴重な資料などを収集し、都立一中(日比谷高校)の生徒らが密かに蔵書を郊外へと運び出していたのだ。それでも、1945年5月25日、東京大空襲により20万冊を超える本が図書館とともに炎に包まれてしまうのだが。だけど、その40万冊の疎開が、日本の貴重な文化的資料を守り、そして、そういう資料に基づく、知識や真理探究のその後の作業をささえた。どんな資料が守られたかなども映画は明らかにする。
映画では同時に、イラクで蔵書をまもった女性の話も出てくるし、飯舘の図書館づくりと、原発事故後のようす。陸前高田の図書館の被災とその後も描かれる。人として生きる上での、本がはたす文化的な意味と、人が真理をもとめるうえでの本の役割と、そのうえでの図書館の役割なども含め、それがさまざまな困難や、とくに戦争との関係で、描かれる。こんな時代だからこそ、文化の基礎としての、情報へのアクセスの権利、学ぶ権利などのことも考えさせられる。
地味なテーマだけど、なかなかおもしろかった。
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この40万冊の図書の中に、戦前の日本が仕出かした悪事の真実を裏付ける動かぬ証拠が含まれているとしたら、それこそ、まんまと騙されたふりをして、そっと静かに何処かに隠しておくくらいのことならば、誰だって簡単に出来るだけのことですよね。
これを特定秘密保護法案なんかで差し出すなんてことをしたところで、裁判の場で、全てが明らかとなってしまえば、この時点で、真実が明るみになり特定秘密でなくなってしまうだけのことならば、何処かに隠し持っておくくらいの方が、遥かに安全なことでしかないし、ましてや、これが中国や韓国にしてみれば、南京大虐殺や731部隊、従軍慰安婦問題などの真実を裏付ける動かぬ証拠ともなれば、それこそ、まんまと騙されたふりをして、そっと静かに何処かに隠しておいけば、いざとなれば、これを「逆転の罠」として利用することで、幾らでも騙されたふりをして、日本を揺さぶることくらいのことならば簡単に出来るのならば、世界中どこの国だって、このようなすぐに捕まるような、使い物にならない間抜けスパイを送り込んだところで、結局のところは、自らが、勝手に墓穴を掘って、最後には、取り返しの付かないことにでもなれば、何も取り戻すことなんかできないばかりでなく、この代償として全てを奪われて、生きていけなくなってしまうことになったとしても、自らが選択した運命に他ならないし、自明のことでしかないという真実を見破れば、「間抜けスパイ取締法案」に他ならないし、選曲的平和主義と言ったところで、単なる好戦的平和ボケ主義に他ならないという真実を見破れば、戦前の日本という国は、天皇陛下も知らないところで、自らの権力欲に溺れ、これを好き勝手に悪用しただけの、「大日本間抜け帝国」にほかならないという真実を見破れば、さすがに怒りなんていうものを通り越して、世界て見に見れば、物凄い笑い話にしかならないのは当然のことだし、聞いて呆れてしまうと同時に、これでは天皇陛下がこれほど可哀想なことはないし、これほど悲しいこともいないとしか言いようがありませんね。
それこそ、こうした貴重な図書や資料については、遊就館をはじめ、全国各地にある特攻隊資料館や記念館、戦争博物館などと共に、「大日本間抜け帝国反省資料館」とでも称して、ひとまとめにつし全てを公開することで、広島や長崎の原爆資料館をはじめ、沖縄県民の皆様にしてみれば、自決することを命令されたなんていう証拠と共に、世界記憶遺産として登録することで、戦前の日本が仕出かした悪事を全てを明らかにして、同時に、多くの被害を受けたという事実も同時に明らかにすることで、靖国神社こそ、幾らでも冒涜されることになろうとも、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守ってあげながら大切に存続だけはさせてあげることで、幾らでも涙を流しながら深く感謝をして応えて頂くことで、幾らでもひっそりと鎮め込ませてしまう様にすれば良いのでは無いでしょうか。
投稿: asa | 2014/03/29 11:41