映画人9条の会「自衛隊協力映画」の急増をどう考えるか
表題の講演を聴きに行ってきた。演者はもちろん、 須藤遙子さん。会ってみたかった人。このブログでも紹介した、『自衛隊協力映画』の著者だ。
1時間ほどの講演で、この時間で、本の中身をどれだけ語れるのかなと思ったけど…。前段で、永遠の0などの動向を崩壊しつつ、映画産業の特徴を少しスケッチ。
そして本題は、自衛隊協力映画が増えた時代について、とくに1995年、2005年、2013年についてはなされた。そこでうきぼりになる時代背景は、冷戦の崩壊などの世界の変容とともに、新自由主義の跋扈する時代であるということでもある。ここは、おもしろい、注目すべき点でもあるなあ。
議論で、若者に浸透していく、自衛隊の文化というようなものが出てきた。若者のなかで、ミリタリカルチャーなどが広がっているとは、ボクは思わないし、そういうものはある意味で、「オタク」世界に封じ込められているという感じはするのだけど、同時に、今度の永遠の0や、今日取り上げられていた「ガルパン」(ガールズ&パンツァー)のヒットみたいな現象をどう考えるのか、これもまた大きな問題だなあ。
などなど、面白かった。
お会いしたのははじめて。だいぶドキドキした。
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