第6回 高校生と保護者の進路に関する意識調査2013
リクルート恒例の進路にかかわる調査。高P連と共同でおこなっている。
概要はここにある。まだ報告書は出ていない。
【進路選択について】
●進学にあたり保護者が重要だと考える情報は、
「進学費用」「入試制度」「学部・学科の内容」→p3~4
・進路選択のアドバイスが「難しい」と感じる保護者は72%。
理由のトップは「社会がどのようになっていくか予測がつかない」。
・進学にあたり保護者が重要だと考える情報は「進学費用」「入試制度」「学部・学科の内容」。
トップの「進学費用」については前々回調査(2009年)より2回連続の増加。
●保護者と高校生の“将来社会の展望”が明るい兆しに変化 →p5
・これからの社会の見通しは、保護者の61%、高校生の55%が、「好ましくない」と回答するが、
前々回調査と比較すると保護者・高校生ともに「好ましい」と回答した割合が大幅に増加。
【グローバル化について】
●保護者の約半数が子どもの将来にグローバル化の影響を実感。
「グローバル人材になってほしい」が4割 →p6
・保護者の48%、高校生の50%が、子ども(自分)の将来に社会や経済のグローバル化は影響があると回答。
・保護者の39%、高校生の54%が、グローバル社会で通用する人材になってほしい(なりたい)と考えており、
高校生の志向が保護者を上回る。
●グローバル人材になるために不足している力は、
親子ともに「語学力」がトップ →p7~9
・グローバル人材になるために不足している力は、保護者は「語学力」「宗教や文化、歴史に対する教養」「ディ
ベート力」。高校生は「語学力」「プレゼンテーション力」「論理的思考力」。
・子どもを「留学させたい」保護者は22%、「させたいと思わない」の約半数。
させたい理由のトップは「視野や考え方が広がる」、させたくない理由のトップは「海外の治安に不安がある」。
参考:保護者・高校生の「就かせたい(就きたい)職業ランキング」→p10
・保護者、高校生ともに「就かせたい(就きたい)職業」の上位3位は、「公務員」「教師」「看護師」であり共通
うーん。一時期よりは「ましになった」とはいえ、将来への展望はあいかわらず、よくないと思っている保護者・高校生が多い。そういうなかで、進学費用は心配だけど、なんとか、そういう社会の中での競争に勝ているような進路をと、高校生自身が追い立てられているし、それを保護者もささえているという感じなのかなあ。
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