非正規雇用の割合36・6% 13年、過去最高更新
雇用の劣化はとろまらない…。
非正規雇用の割合36・6% 13年、過去最高更新(共同通信)総務省が31日発表した2013年平均の労働力調査(基本集計)によると、雇用者全体に占めるパートやアルバイトなどの非正規労働者の割合は前年比1・4ポイント増の36・6%となり、過去最高だった。
完全失業率が改善傾向にある一方、不安定な非正規雇用の広がりに歯止めがかかっていないことが示された。
13年の非正規労働者数は93万人増の1906万人。内訳はパートが928万人、アルバイトが392万人、契約社員が273万人などだった。
非正規割合を男女別でみると、男性が1・4ポイント上昇の21・1%で、女性が1・3ポイント上昇の55・8%となった。
これがその労働力調査。
どの層にも非正規がひろがっていく。どんどん正規とのおきかえがすすんでいるのだろうなあ。
一方で、こんな記事もあった。
「過重労働」78.7% 三重労働局、相談の183事業所調査(伊勢新聞)三重労働局は三十日、平成二十五年九月に実施した過重労働重点監督の結果を発表した。賃金不払いなどの相談が寄せられた県内百八十三事業所を調べ、78・7%の百四十四事業所で違反があった。全体のうち二十九事業所では、一カ月の一従業員の時間外・休日労働時間が百時間を超えていた。
違法な時間外労働が六十二事業所、賃金不払い残業が二十三事業所でそれぞれあり、同局は是正を勧告して指導に当たった。従業員のかなりの部分を管理監督者として残業代を払わない事案もあった。
若者の「使い捨て」が疑われるブラック企業の問題に端を発して全国一斉に実施したが、畑中啓良労働局長は「業績は伸びているが、離職率が高い典型的ブラック企業は、県内ではあまり聞かなかった」と述べ、「人手不足なのに突発的に注文が入ったり、もともと労働時間を把握してなくて賃金不払いが生じている」と説明した。
一カ月の一従業員の時間外・休日労働時間が百時間を超えていたというのはもちろん過労死の世界。正規になれば、こういう世界が待ちかまえている。待ちかまえているのは、断崖絶壁。生きのびるために、そこで若者や子どもたちに、何を語りかけるのか? いっしょにどう考えていくのか、よくよくかんがえなきゃならない。
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