「原発やめると言えぬ」 衆院代表質問 首相、重ねて意欲
首相の発言は、ずいぶん荒っぽく、誠実さのかけらもないものになっているという印象なんだけど。
「原発やめると言えぬ」 衆院代表質問 首相、重ねて意欲(東京新聞) 衆院本会議は二十八日、安倍晋三首相の施政方針演説など政府四演説に対する各党代表質問を行った。安倍首相は原発政策に関し「化石燃料への依存度が第一次石油ショック当時より高くなっている現実を考えると、そう簡単に『原発をもうやめる』と言うわけにいかない」と、再稼働に重ねて意欲を示した。 首相は原発輸出も「新興国の原発導入は拡大が見込まれている。より国際的な観点で原子力政策を進める必要がある」と、推進する考えを強調。原発など各エネルギーへの将来の依存割合については「再生エネルギーの導入状況、原発再稼働状況などを見極め、できるだけ早く目標を設定したい」と述べた。東京都知事選で脱原発が焦点になっていることには「さまざまなところで議論されるのは望ましい」と述べた。 NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長が従軍慰安婦を「戦争地域ではどこの国にもあった」と発言した問題に関しては「政府としてコメントすべきでない」とした上で「新会長をはじめ、職員の皆さんにはいかなる政治的圧力にも屈することなく、中立公平な放送を続けてほしい」と述べた。
原発ゼロでも電力がまにあっている事実をまえに、ここにきて化石燃料の輸入に経費がかかるから、原発を再稼働するという議論を前に出す。だけど、それは自然エネルギーへの転換をもっと積極的にすすめればいいだけのこと。化石燃料依存も短期間ですむ。それよりも、いまだ事故が収束しない原発の危険こそ問題のはずなのに……。
新会長……にはいかなる政治的圧力にも屈せず、という発言はさらにひどい。見出しにはとられていないけど、この政治的圧力とはなんぞや、中国・韓国をさすのであれば、それだけで外交問題を安倍さん自身が抱えることになる。では、批判する国民となれば、それはもう、国民の声を敵視する民主主義の蹂躙、強権政治そのものであることの証左であるのだからねえ。
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