民研 全国教育研究交流集会
昨日の昼から今日にかけて、表題の集会に行ってきた。
昨日は、もろもろのあいさつのあと、東京の情勢と実践方向。息もできないほどの苦しさはよくわかるけど…。
その後、福島の方向。子どもによりそい、どこまでも子どもの力を信じ、ともに歩む姿に感動した。
続いて、渡辺治講演。憲法をめぐる情勢は、その骨格は『前衛』1,2月号の論文が基本になっているわけだけど、安倍政権を支える勢力として、軍事的政治的に強力な国家をめざす外務官僚層、右派イデオローグいわゆる靖国派、新自由主義の経済学者だと。そのなかでも中心は一番最初のグループで、リーダーは谷内正太郎だと行っていた。なるほどなあ。安倍政権誕生時期の最初の雑誌インタビューも谷内だったかな。
続いて、世取山さん。安倍政権の役割を新自主主義改革というところからあらためて分析してみせる。新自由主義の提起もふくめて、もう一度議論や再検討もしたい論点がたくさんあるなあ。
2日目は。高校・大学の「改革」と若者の未来の分科会に参加。よい子競争から受験競争、そして大学は就活予備校、その先にあるブッラク企業やそこからこぼれれば非正規化という構造を、児美川さんは、「中→高→大→就活へと続く『なだれ込み』の路線は、レミングの集団自殺だ(wikiによれば,伝説らしいが)」と喩えてた。そして「みんなが走っているから,走ることをやめるわけには行かない。けど,いずれはみんな海に落ちる。立ち止まり,踏みとどまる『知恵』と『勇気』こそを!」「学校階梯の下の方にこそ手厚い条件整備をして,(学力)格差が開かないようにする。結果,希望者全入を実現して,社会的な『選抜点』をせめて18歳以降にする」と訴えた。
若者の困難は、雇用にとどまらないような構造と層をもつようになっている。子どもたちの姿やとりまく状況が、さまざまな角度から出された。そして、それにどう向きあって希望を培っていくのかと議論がなされていた。
休憩時間に、昨日はM先生とあれこれ話。教育委員会の活動がどう一般行政とりわけ福祉行政との連携をとっていけるようになるのか?
今日は、喫煙所で、K先生と話。K先生の最後の年の授業の話。若者の社会認識の広がりの困難と、その通路をどうつくるかのさまざまな模索。この話も刺激的でおもしろかった。
でもって、30日に発売になるこの本(ボクも執筆者)の先行販売を会場で。まあ分科会には、執筆者が5人も集まっていましたから。高校の先生はかなり買ってくれたけど、それよりも広くどう買ってもらうのかだなあ。ちょっとがんばらないと。昨日の夜は、執筆者数人で、ちょっとお祝いをしたりね。
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