派遣 3年上限廃止 専門部会決定
どんどんいろいろなことが出てくるなあ。ほんとに大事な国会になる感じだけど。
派遣 3年上限廃止 専門部会決定(東京新聞)労働者派遣法の改正を議論する厚生労働省の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の部会が二十九日開かれ、現在三年となっている派遣受け入れ期間の上限を廃止し、三年ごとに働く人を入れ替えれば、企業は同じ職場で派遣を無期限に継続できるとした報告書を取りまとめた。通常国会に改正法案を提出し、二〇一五年四月の実施を目指す。
正社員から派遣社員への置き換えを防ぐ目的で派遣期間に上限を設けてきた従来の原則を事実上転換。規制緩和により労働者派遣市場の活性化を図る。一方で、派遣労働者の処遇改善が進まなければ、低賃金で不安定な雇用が拡大する懸念もある。
報告書は、秘書や通訳などの専門業務を除いて業務ごとに最長三年となっている派遣期間の制限を廃止。専門業務の区分も廃止とした。
一人の派遣労働者が同じ職場で働ける期間を三年に制限した上で、企業が派遣労働者を入れ替えれば派遣継続は可能とし、労働組合から意見を聞くことを条件にした。労組が反対した場合、企業は再検討し対応を説明しなければならないが、労組側に拒否権はない。
人材派遣会社が無期雇用している人や定年後の再雇用などで働いている六十歳以上の人は、同じ職場で制限なく働き続けられるとした。
これがその報告書案なるものだと思うけど……。だとけ、普通に読んでも、なかなかわかりづらい。だけど、その中心は、人を変えれば派遣は続けられるという形で、常用代替の禁止に穴をあけるというものにほかならないではないのか。この間、派遣法を、労働者の権利を守る法律にと、「改正」についての議論がすすめられるはずだったのが、完全に、非正規を状態化し、推進するものになっていく。うーん。結局、審議会では押し切られたのね。大企業にとっては、便利な働かせ方。その立場に立った一方的な規制緩和になっていく。
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