15歳からの労働組合入門
中身は、入門書ではない。取材にもとづいたルポルタージュである。だけど、そこには、若者が学校から社会に出ていったときに、労働組合抜きでは生きていくことができない時代になっているという思いがある。非正規の広がり、ブラック企業に命をおとしたり、心を病んだりするもの。その若者の実態は、企業のもうけのために、ものとして扱われ、捨てられるというもの。人間としての誇り、存在をかけてのたたかいがはじまっている。そういう若者たちをおったルポだ。巻末には、著者の東海林さんと、POSSEの今野さん、そして、首都圏青年ユニオンの神部さんの座談会。若者たちのそういうたたかいに希望の光をあてる。この座談会からもいろいろ考えさせられる。ちょっと宿題だな。これは。
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