昨日、さんざん話題になったこと。やはりクリップしておこうと思う。あまりにもあけすけな発言だけど、だけど、これは、ほんとうに、いま自民党政府がなそうとしていることが、どんなに道理のないことかを白日のもとにさらしている。
石破氏ブログに批判の声 「政治家としての資質を疑う」(朝日新聞)
特定秘密保護法案を大きな声で批判するデモは「テロ行為」なのか――。自民党の石破茂幹事長のブログに、デモ参加者や識者から怒りの声があがった。
「なんだ、これは」。29日のデモに参加した東京都世田谷区のパート、中山照章さん(60)は同日夜にツイッターでブログを知り、驚いた。「『法案は民主主義を壊すものだ』と訴えている矢先に、反対意見を狙い撃ちにしたい政権の本音が出た。反対運動が盛り上がってきて、焦っているのではないか」と話す。
「デモとは何か」の著書がある五野井郁夫・高千穂大准教授(国際政治学)は「人々が声をあげるのは、法案を承服していないから。(デモを)石破氏は『絶叫戦術』と言うが、やむにやまれず声を出しているのであり、テロ行為と変わらないというのは民主主義を愚弄(ぐろう)している」と指摘。そのうえで、石破氏の政治家としての資質にこう疑問を投げかけた。……
問題のブログは、「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう」「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」という表現。批判に対し石破さんは、昨日の講演で、「表現に足らざるところがあれば、おわびしなければならない」と述べながらも、。「人が恐怖を感じるような音で『絶対にこれを許さない』と訴えることが、本当に民主主義にとって正しいことなのか」述べたそうだ。
しかし問題なのは秘密保護法案には「特定有害行為」の項で「テロリズム」について、「テロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう)」(第12条)と規定されていることだ。この説明も迷走しているわけだけど、普通によめば、強要、殺傷、破壊がその行為になるとしか読めない。そして、その強要行為と、石破さんのいうデモとは、重なってしか読めない。なによりもデモが「説得」か「強要」かは、いくらボクらがどういおうが「国家(もしくは他人)」が判断することになる。当然のごとに捜査の対象になるということになってしまう。
国民(の声)をどのようにこの法律をつくろうとしているのかが、よくわかる。おそろしい政治観にもとづいた法律であるのかもよくわかる。
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