ハンナ・アーレント
今夜は、印刷工場の作業のあと、話題の映画に行ってきた。午前中から昼間は
会議続きで、だいぶつかれたのですけどね。物語は、1960年代初頭、アーレントがアイヒマンの裁判の傍聴記事を執筆・発表するが、それが大論争を巻き起こし、激しいバッシングを受ける。そのエピソード。アイヒマン裁判のフィルムをふんだんに盛り込みながら、彼女がこの裁判にどうむきあったのかを描く。
もちろん、ボクらは、アーレントがこの裁判についてどんなことを表明し、その評価がどのような反響をよびおこし、最終的にどのように影響を広げたかをおおざっぱに走っている。だけど、あの時代に、ナチの直接の被害者であった彼女が、向き合ったものの大きさというものを考えさせられる。それが「思考」というものにかかわる問題なのだろうな。
と、同時に、その思考という問題の中身、「悪の陳腐さ」さというものが、どうボクらがうけとめるのかという問題があり、これはそれなりに難しい問題。もちろん、それはそれでアーレントが評価される点でもあるんだろうが。いろいろなレベルの悪を、どうとらえるのか。その枠組みなども考える…。たいして読んでないし、整理がつききらないなあと、反省。
夜の部でも、ほぼ座席は満席だった。中高年にまじって、若い人もそれなりにいる。この映画のどういうところがこれだけの人を引きつけているのか。ちょっといろいろ聞いてみたい感じがするけど。
« 陸自、独断で海外情報活動/首相や防衛相に知らせず/文民統制を逸脱/民主国家の根幹脅かす | トップページ | 都議らと都の敗訴確定=養護学校性教育訴訟-最高裁 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 「リエゾン」と「大河ドラマが生まれた日」(2023.03.12)
- 「密着 自衛隊“ミサイル防衛のリアル”」(2023.03.11)
- 「春子と節子 “女流”画家を超えて」(2023.03.07)
- 「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」(2023.02.26)
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 大江さん逝く(2023.03.13)
- 「春子と節子 “女流”画家を超えて」(2023.03.07)
- 「老いてなお花となる」(2023.02.21)
- 「時代に翻弄された歌 イムジン河」(2023.02.12)
「平和」カテゴリの記事
- 自衛隊と米軍 日本海上空や海上で共同訓練実施と発表(2023.03.19)
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 「密着 自衛隊“ミサイル防衛のリアル”」(2023.03.11)
- 連続講座 「憲法研究者と市民運動家が安保3文書を読み解く」の三回目(2023.03.05)
「政治」カテゴリの記事
- 自衛隊と米軍 日本海上空や海上で共同訓練実施と発表(2023.03.19)
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
- 石垣に陸自駐屯地開設 「緊張高める」懸念強く 南西防衛 大きな節目(2023.03.16)
- 全教「教職員勤務実態調査2022」最終報告の記者発表を文科省記者クラブで実施(2023.03.15)
- 児童生徒の自殺、過去最多の514人 学業不振や進路に悩み(2023.03.14)
「歴史」カテゴリの記事
- (社説)日韓首脳会談 新たな協力築く一歩に(朝日新聞) うーん。(2023.03.17)
- 『学びのきほん フェミニズムがひらいた道 』(2023.03.10)
- 「春子と節子 “女流”画家を超えて」(2023.03.07)
- 帝銀事件発生75年講演会「帝銀事件第二十次再審請求の進捗状況」(2023.03.04)
- 『もうひとつの戦場』 見つからない(2023.03.02)
« 陸自、独断で海外情報活動/首相や防衛相に知らせず/文民統制を逸脱/民主国家の根幹脅かす | トップページ | 都議らと都の敗訴確定=養護学校性教育訴訟-最高裁 »
コメント