共産党の映画人 山田和夫
出張校正の山場だけど、いろいろなこともあり、昨日、今日といろいろなところに出かけることになった。昨日は、昨年なくなった映画評論家の山田和夫さんを語る会に参加した。
山田さんとのつきあいはボクは30歳ぐらいのときに、青年団体の機関雑誌をつくっていたころ、毎月原稿を書いてもらったときから。だから25年前の話なんだろうけど。だけど、懇意にさせていただいたのは、ここ10年ぐらいだったろうなあ。ときどきの時評もそうだけ、年1、2度、若い人に伝えるようなものを書いてほしいと思って、書いていただいた。そのことを通じて、感じたことがいくつかある。
1つは、やはり戦争への思い。海軍予科練から特攻へとすすんだ山田さんの体験が、あやまったものへの怒りへと。一番思い出すのは、「映画は特攻をどう描いたのか」という文章を書いてもらったとき、ボクは、誰もいない、夜中の編集部で、一人、ボロボロ涙を流しながら、赤字を入れたっけ。その熱さを昨日のことのように思う。政治と映画の関係は、とても重要なテーマ。
2つが、確かに山田さんは、左翼の映画評論家と言われ、党派的価値が優先するなどと批判されたけど、その人柄はとっても柔軟だったということ。生意気なボクは結構、山田さんの趣向とちがう映画などをもちだしたりして、いろんあ議論をしたなあ。だけど、そういう柔軟さが、戦時下の、同伴者的な映画の再評価につながっていて、それはいまも学ぶべき視点だと思う。
3つは、山田さんがやりたかったこと。「資本論と映画」は、大きなテーマだなあ。と、共産党員映画人から受け継ぐべきこと。これもまた、大事なテーマではある。戦後映画史のなかで、やっぱりうすもらせてはいけないテーマだよなあ。
だけど、ボクの知らない、山田さんの背景をたくさん聞くことができた会だったなあ。
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