安倍改憲と「政治改革」
上脇先生の4冊目のブックレット。これまでの総まとめは、それ以上に政治的に意味があるものになっている。それは、「政治改革」のねらいというか、もたらした帰結が、改憲であるということ見事にうきぼりにしているということ。その改憲は9条が狙いで、その手法は、いまや解釈改憲という流れになっているけれども。だけど、「政治改革」というものの問題を本書はくわしく分析しながら、それが民意から政治をはなすようなものであったその手法と、解釈改憲や96条改憲という民主主義と真っ向から反するその手法との共通性もまた明らかとされるのだ。
だからこそ、政治改革をのりこえて民主主義を再建することと、改憲を阻止することが、重なる課題として、いま政治に提起されているということでもあるのだろうと思う。今日の政治・政党状況と憲法問題を俯瞰できるハンドブックになもなっていて、使い勝手もいい一冊です。
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