韓国、「愚かな国」に反発 週刊誌の安倍首相「発言」
週刊文春の記事が、ちょっとした波紋を読んでいる。これはこれで、興味深い。
韓国、「愚かな国」に反発 週刊誌の安倍首相「発言」(共同通信)安倍晋三首相が「韓国はただの愚かな国」と発言したとの週刊文春最新号の記事が15日、韓国のメディアで大きく取り上げられた。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「(首相が)そんなこと言うわけはない」と否定したが、今後反発が広がる可能性もある。
韓国与党セヌリ党は「安倍首相や側近が韓国政府をおとしめる発言を続ければ、韓日関係は困難に直面する」と指摘。最大野党、民主党も「政府は迅速に事実関係を確認し、断固とした対応を取るべきだ」と主張した。
記事の真偽はわからないけれども、ありそうな話であることは事実。だけど、基調は、文春だから、韓国の「暴走」を非難したもの。興味深いのは記事の後半が、ケビン・メアのインタビューになっていること。題して、「韓国は日米同盟の庇護下にあると自覚せよ」。メア氏を国務省元高官としているのもなんともまあね。結局は、韓国をどう喝しているわけだけれども、ここに日米同盟をめぐるいろいろな問題があらわれている。
いうまでもなく、近年、日米の軍事一体化がすすんでいる。アメリカは日本の分担をふやしたなが、アジアに対する戦略をすすめている。そのもとでおこなわれているのが、たとえば集団的自衛権行使容認の動きであり、そのもとでの秘密保護法だ。だけど、これは、これまでの日米安保体制のあり方にかなり大きな変更をすすめようというもの。だけどだけど、問題はその新しい日米同盟のあり方をめぐって、いろいろな揺れがあることだ。一方で、アメリカはアジア重視の姿勢を鮮明にしている。そのときに、軍事的な覇権を維持しながらも、一方では、中国との関係の重視も考えている。だから、日本には、あまり中国や韓国を刺激するようなことはしてほしくはない。しかし、一方で、日本のほうは、日米軍事同盟強化の議論を、タカ派的な議論をバネにすすめようとしている。そこで、ずれが起こり矛盾も拡大する。もちろん、その根底には、9条というものと、日米軍事一体化とのわかちがたい矛盾が存在する。そういうなかでの、タカ派的動向をとる現日本政府の苛立ちみたいなものが、この記事にあらわれている。メア氏はアメリカの中では、日本政府の立場に立つ部分というわけでもあろうか。
もちろん、われわれの対抗軸は、そういう日米同盟の強化ではなく、北東アジアの平和の共同をどうつくるのかという方向だ。と同時に、こうした、日米同盟をめぐる矛盾にも注視をしていくことも大事だと思うし、そういうタカ派路線は、アジアのみならず、日本の保守層のなかでも必ず亀裂を生む問題でもあるのだと思う。
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コメント
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所詮は安倍総理にしても使い物にならない間抜け総理に過ぎないという真実を見破れば、もしもこれが事実であるならば、それこそ韓国からすれば、この事実を裏付けるだけの「動かぬ証拠」があるならば、これを「逆転の罠」として利用するならば、幾らでも騙されたふりをして、安倍首相に取りに行かせて、この見返りとして、核武装計画書の偽物でも持って行かせるか、そうでなければ、小林よしのりに、従軍慰安婦問題に関する風刺漫画でも描かせては、これを韓国に持って行かせて、安倍首相に対して、朴大統領がドイツのメルケル首相を見倣って、「これが事実であるならば、従軍慰安婦問題にしても、もうこれ以上、隠すことはできません。この核武装計画書を動かぬ証拠として、国連の安全保障理事会で、この罪を立証して、幾らでも戦前の日本だけを、旧敵国条項に従って、制裁決議を発動させて頂くしかございませんよね。これでも、違うと言い張るのですか。まだ言い逃れをして、シラを切り通すつもりですか。こうなったのも自民党が自ら選択した運命に他なりませんし、そちらこそ、全人類の大敵に過ぎないし、お国のためにもならないし、天皇陛下のためにもならないのでは無いでしょうか。全ては終わったのですから、ニ度と全人類から邪魔されることもなく、ニ度とご迷惑をお掛けすることもなく、そっと静かに、あなたがただけで、共に深い悲しみを分かち合いながら、穏やかに、そっと静かにくたばって下さい」という言葉でも幾らでも安倍首相にぶつけて、幾らでもコケにして、幾らでも馬鹿にして、幾らでも泣き崩して、没落させて下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます、としか言いようがありませんし、これに対して、日本がまんまと騙されたふりをして、「安倍首相を馬鹿にして泣き崩して堕落させていただきまして、誠に有難うございました。全ては戦前の日本と切り離すことが出来ずにいた、こうした自民党をはじめとする日本政府や1%の金と権力の亡者ならびに保守右翼連中による好戦的平和ボケ主義に陥って、アメリカの言いなりになって悪あがきにも過ぎないという真実を見破れば、戦前の日本にしても、従軍慰安婦問題をはじめ、韓国のみならず中国や周辺アジア諸国に対して、多大なご迷惑をおかけしたことに対しましては、深く反省し、お詫び申し上げる次第でございますと共に、こうした罪だけは、私たち日本国民全体で、幾らでも被ってあげますので、戦前の日本だけを幾らでも厳しく断罪させていただけるのならば、天皇陛下とも断絶させ、そっと静かに葬り捨ててしまうと共に、靖国神社についても、全てをしまい込んで、幾らでも孤立化させてしまいますので、どうぞ、そっと静かに通り過ぎて行かれることで、無視して頂いて結構ですので、私たち日本国民全体で、天皇陛下と共に、そっと静かに暖かく見守ってあげながら、幾らでもひっそりと鎮め込んで、大切に存続させていただけるのならば、これだけで十分なことですから、誇りを持って身を縮め、誇りを持ってそっと静かにいないふりをしながら、ひっそりと自立して、名誉ある孤立化をして行く道を選択して乗り越えて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます」ということで、誇りを持って応えてあげるようにするしかございませんよね。
投稿: asa | 2013/11/18 22:40