保育士希望せず 理由の半数は「賃金」
現実には、保育士不足という問題もある。その原因は、結構、明らかだと思うのだけれども。
保育士希望せず 理由の半数は「賃金」(NHKニュース)保育士の資格があるのに保育の仕事を希望しない人に厚生労働省が理由を尋ねたところ、「賃金が希望と合わない」という人が半数近くを占めていることが分かりました。
国は成長戦略の一環として女性の活躍を掲げ、仕事と子育ての両立を支援しようと待機児童の解消に力を入れていますが、保育士の不足が課題となっています。
厚生労働省は保育士の資格があるのに保育の仕事をしていない、いわゆる「潜在保育士」の活用につなげようと、ことし5月、ハローワークを訪れた潜在保育士を対象にアンケートを行い、958人が回答しました。
保育の仕事を希望しない理由について、複数回答で最も多かったのは「賃金が希望と合わない」で47.5%を占め、次いで「他の職種に興味がある」が43.1%、「責任の重さや事故への不安」が40%となっています。
保育士の平均賃金は214万2000円で、全職種の平均を100万円余り下回っているため、国は昨年度から勤続年数に応じて賃金を上乗せできるよう、保育施設に新たな補助金を支給して待遇の改善を進めています。
また厚生労働省は、乳幼児の死亡事故を防ぐために自治体が行っている研修をハローワークの窓口でも紹介し、不安を解消していきたいと話しています。
いかにもお役所のやる、大ざっぱな実態をつらえきれない調査でもあるのだけど。公立保育園は民営化され、もしくは、非正規の数をふやすことでコストダウンをはかる。民間はあいかわらず劣悪な条件だ。しかも、やはり非正規が増える。とても安定した職場ではないのに、仕事はきつい。
雇用が崩壊すれば、まずマンパワーの職場がターゲットになる。不安の解消ではなく、施策を厚いものにしていくしかないのだけど。あまりにも架空の方針だよなあ。
« 教員の残業 月20時間増える | トップページ | 解雇規制緩和で雇用増「裏付けない」 ILO労働問題研究所長 »
「教育」カテゴリの記事
- 法案成立率98.3%=少数与党で修正急増―通常国会(2025.06.20)
- 誰が「問題児」を作るのか(2025.06.19)
- 舟を編む 〜私、辞書つくります〜(2025.06.17)
- 「研究力低下の要因」 無期転換ルール巡り、半数の国立大が回答(2025.06.16)
- 教員の働き方改革 「現場を無視した議論」 教育委員会が憤る理由(2025.06.11)
「政治」カテゴリの記事
- 法案成立率98.3%=少数与党で修正急増―通常国会(2025.06.20)
- 誰が「問題児」を作るのか(2025.06.19)
- ショッキングなニュースが続く(2025.06.18)
- 舟を編む 〜私、辞書つくります〜(2025.06.17)
- 「研究力低下の要因」 無期転換ルール巡り、半数の国立大が回答(2025.06.16)
「経済」カテゴリの記事
- 法案成立率98.3%=少数与党で修正急増―通常国会(2025.06.20)
- 誰が「問題児」を作るのか(2025.06.19)
- ショッキングなニュースが続く(2025.06.18)
- 舟を編む 〜私、辞書つくります〜(2025.06.17)
- 「研究力低下の要因」 無期転換ルール巡り、半数の国立大が回答(2025.06.16)
「若者」カテゴリの記事
- 社会の底が抜けたような状況に、論壇誌は(2025.06.10)
- 高校無償化「理念だけでは結果は伴わない」、私立受験機会の拡大が学力格差を広げる訳 義務教育段階での勉強放棄が増える可能性も(2025.05.21)
- 奨学金問題対策全国会議 設立12周年シンポジウム(2025.05.17)
- 玉木雄一郎氏 日本経済復活へ“働きがい改革”提唱 「残業減らそうみたいな話だけど、私はむしろ…」(2025.05.01)
- 「玉木首相」なら即解散? 「地下アイドル」脱した党首が目指すもの(2025.04.29)
コメント