戦後歴程 ―― 平和憲法を持つ国の経済人として
実は、ボクはこの人の話は、ちゃんと聞いたことがない。さそわれても、いかなかった。どうも苦手なタイプだったか。だけど、亡くなってみて、少し興味が出た。
抑圧と戦争の体験は強烈で、これが日本の戦後の意識をつくってきたのだと思う。財界のなかでもかつて、良識というものがあったとすれば、それは、こういう体験に裏づけられた意識か。だけど、戦後の労働運動体験で形成された生き方と、経済界でのそれと。実は、わかったようで、わからないところもある。それが、ほんとのところ、もう1つの日本という彼がめざしたところのやっかいさか。だけど、だけど、信念をつらぬいたひとであるけれど、同時に、ずっと悩み続けた人であるところは魅力的。そうだからこそ、九条への思いや、憲法を体現する社会をめざすその姿勢を、多くの人は受け継ぎたいのだろうと。それはボクも、そう思う。
一方で、彼が財界人として生きた時代から、いまは大きく資本主義はその姿を変えている。そのときに、品川さんのような人の人生から、何を学ぶのかというのが、ボクらに課せられた課題でもあるのだろうなあと。そういうことをしっかり考えたいとも思うけど。そうでないと、昔の話に終わってしまう。そんな、生やさしいものではないのは、わかるもの。
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