日本は過去とどう向き合ってきたか
山田朗さんの新著。半分は、改定版だけど。新しい部分も、雑誌などで拝見したことはある内容だけど。
韓国や中国などからだけではなく、アメリカからも安倍首相の歴史認識に対する批判はとまりません。しかし、安倍首相は靖国神社への真榊奉納をおこない、閣僚の参拝も続いています。「河野談話」「村山談話」といった「慰安婦」問題や侵略戦争・植民地支配の責任を認め謝罪した政府見解の見直しの動きも軽視はできません。
本書は、こうしたもとで歴史から学ぶことはどういうことなのか、そのために歴史の事実を直視することの必要性を問いかけます。一章で政府やネット上での歴史修正主義の特徴を、二章で近年美化の論調が強まる特攻とはどういうものであったのかを明らかにしたうえで、三、四章で戦争責任の論じ方について言及します。日本の未来を築くための「過去の克服」のあり方を提起しています。
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