引きこもり若者715人 山形県初調査
情報として。いろいろなとりくみが地域ではあるわけなんだよなあ。
引きこもり若者715人 山形県初調査(河北新報)仕事や学校に行かず、自宅に引きこもり状態の若者が山形県に少なくとも715人いることが、県が初めて実施した「若者に関するアンケート」で分かった。40歳以上の引きこもりも548人が確認され、年代を問わず、支援を必要としている実態が明らかになった。
15~39歳の「若者」のうち、家族以外と交流せず6カ月以上も自宅にいる人は230人。家族以外と交流しないものの、買い物程度は外出している人は485人だった。
40歳以上でも6カ月以上の引きこもりが140人、買い物程度は外出する人が408人いることが分かった。年齢を回答しなかった分も含めると、計1287人が引きこもり状態と確認された。
県は、引きこもり状態ではないが仕事や学校に行かない人を含め、支援が必要とされる計1607人の状況を分析。引きこもりなど「困難な状況」が続いている期間は、5年以上が51%、10年以上が33%を占めた。
「困難な状況」に陥った原因は、最も多いのが「分からない」の35.7%。次いで「失業」が25.4%で、「不登校」15.2%、「家族関係」8.8%、「就職できなかった」8.4%と続いた。
調査は4~5月、県内の民生・児童委員と主任児童委員2894人にアンケートし、2426人(83.8%)が答えた。
県子育て推進部は「引きこもりは正確な状況把握は難しいが、地域で支援に当たる民生・児童委員への調査で、実態に近いと考えられる。データを分析し、若者の支援策に生かす」と話した。
これがその概要版。
これがその報告書。
家族のなかに沈殿する困難の様相がわかるものになってはいる。だからこそ、相談と支援の重要性、NPOを中心とした居場所づくりの重要性もクローズアップされている。
クローズアップ現代では、「ひきこもりを地域の力に~秋田・藤里町の挑戦~」が放映されていたそうだ。「内閣府の調査から全国に70万人(出現率1.79%)と推計されるひきこもり。しかし最近、自治体の調査で、これまでの予測を大きく上回る実態が明らかになってきた。なかでも全国に先駆け全戸調査を行った秋田県藤里町では、働く世代のおよそ10人に1人(出現率8.74%)がひきこもり状態という衝撃的な事実が判明。多くは都会で職を失い、地元に帰っても仕事に就けず、周囲の目を気にする中で社会から孤立した人々だった。藤里町では、地域と繋がりを回復させようと、様々な試み・挫折を繰り返した結果、簡単なボランティアやアルバイトのできる『中間的就労』の場を作ったり、後継者不足の商店街復活に埋もれていた若い力を活用したりで、すでに30人が職を得るまでになっている。番組では藤里町の取り組みを通し、ひきこもりの実態と新たな支援の可能性について考える」ということ、これは、再放送で見ないとなあ。
雇用の劣悪さが最近、注目を集めているが、そのことも含め、つくりだしている現実そのものについても、しっかり目を向けないといけない。それはそれで、避けて通れない課題であるのだからなあ。
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