安保防衛懇:「積極的平和主義」掲げる 原案取りまとめ
今日の新聞の一面だけど、ほんとうに暴走の一端。
安保防衛懇:「積極的平和主義」掲げる 原案取りまとめ(毎日新聞)安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障と防衛力に関する懇談会」(安防懇、座長・北岡伸一国際大学長)は21日、首相官邸で第4回会合を開き、政府の外交・安全保障の基本方針となる「国家安全保障戦略」の原案を取りまとめた。基本理念として、世界の平和と安定に積極的な役割を果たす「積極的平和主義」を掲げた。また、中国の影響力増大と北朝鮮の軍事力増強を安全保障上の課題と指摘。価値観と戦略的利益を共有する国々との協力関係を強化する方針を明記した。
会合には、国家安全保障会議(日本版NSC)の発足後に中核メンバーとなる首相、官房長官、外相、防衛相も同席し、原案を了承。政府は与党とも調整したうえで、年末に初めての安保戦略を決定する。
原案は、策定の趣旨▽基本理念▽国際情勢と国家安保上の課題▽戦略的アプローチ(対応)−−の4部で構成。基本理念には、国際的な平和や繁栄のため「これまで以上に積極的に寄与していく」と明記。首相が掲げる積極的平和主義を前面に打ち出した。さらに、民主主義や法の支配など「普遍的価値やルール」に基づく「国際秩序の維持・促進」を「国益」として掲げた。
安保上の課題としては、北朝鮮を念頭に、核・ミサイル問題を国際社会への「大きな脅威」と指摘。「海洋において、力による現状変更を企図する動きが増加」として中国をけん制する記述も盛り込んだ。
取るべき戦略的対応として、武器輸出三原則の見直しの必要性を強調。北岡氏は「(見直しは)国際協調主義に基づくもので、積極的平和主義の具体化の重要な一部」と説明したが、これまでの政府方針を転換することになるだけに、今後、公明党などとの協議で焦点になりそうだ。
また、警戒監視など領域保全に関する取り組みの強化や、自由で開かれた海洋秩序を構築する海上安全保障の確保も掲げた。
集団的自衛権の憲法解釈見直しについては、政府の結論が出ていないため、言及を見送った。
積極的平和主義とは何なのか。積極的に平和のために行動するということならだれも、異論はないのだろうし、ボクも賛成するのだけれども、集団的自衛権が、自衛と実際には無関係であるように、ここでも平和とは無関係なすり替えがあうr。つまり、平和ということを口実にしながら、力による積極的行動をとるということか。具体的なアジアのなかでの、武力衝突と戦争回避の努力の中身もよくみながら、なぜ、この議論がおかしいのかをしっかり議論する必要がありそう。そこでは安倍さんの外交の特徴をよくふまえることが大事か。
具体的におこなわれることはいまやいろいろな関連がある。武器輸出三原則と、秘密保護法は大いに関連があるし、そこでNSCというものも出てくるし。その大きな行き先が、やはり集団的自衛権か。どこに、政治が向かおうとしているのか。大きな議論も説得力あるものにしていかないとね。
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