教員の残業 月20時間増える
先日、全教が発表した調査結果。深刻な事態がひろがっている。
教員の残業 月20時間増える(NHKニュース)公立の小中学校や高校の教員の1か月の残業時間は10年前に比べて平均で20時間増えていることが教職員で作る組合の調査で分かり、長時間労働の解消を求めていくことにしています。
この調査は全日本教職員組合が10年ごとに行っていて、去年10月、39の都道府県の公立学校に勤める教員、およそ6900人が回答しました。
それによりますと1か月の残業時間は小学校では68時間36分、中学校では91時間43分、高校では79時間19分で、10年前より平均で20時間増えていることが分かりました。
また、土曜日と日曜日の勤務時間は1か月に合わせて16時間余りとなっていて、「授業の準備をする時間が足りない」という教員が76%に上っていました。
組合は「土曜授業を行う学校が多くなっているのに加え、情報管理が厳しくなり自宅に持ち帰って仕事をすることができないため休日出勤する教員が増えたのではないか。子どもたちとしっかり向き合うためにも長時間労働は解消しなければならない」として文部科学省に対し教員の数を増やすよう求めていくことにしています。
中学の状況がもっとも深刻化している。
ある人と先日、この調査結果について話をした。その方の、パートナーさんも、教員をしていて、かなり過重な仕事をしていたそうだ。その方は、単身赴任で東京にこられているのだけど。帰ったときは、そんな働き方をしていてはダメだと、何度も説得をされていたという。だけど、結果的に、パートナーさんは倒れられたという。教員は、ある意味で、前のめりに、仕事をする。子どもたちのため、生きがいを感じて…。典型的な感情労働だ。
この解決が求められている。
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