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2013/09/30

訃報:山崎豊子さん 88歳=作家

 結構、いろいろ読んでいたんだよなあ。

訃報:山崎豊子さん 88歳=作家(毎日新聞)

◇「白い巨塔」「沈まぬ太陽」
 社会性のあるテーマに切り込んだスケールの大きな作風でベストセラーを生み続けた作家、山崎豊子(やまさき・とよこ、本名・杉本豊子=すぎもと・とよこ)さんが、29日、心不全のため死去した。88歳。葬儀は近親者のみで行う。
 大阪・船場の商家に生まれた。1944年、京都女子専門学校(現京都女子大)国文科を卒業して毎日新聞に入社。大阪本社調査部を経て45年、同学芸部に移り、副部長(デスク)だった故・井上靖さんから新聞記者の手ほどきや作家としての資質を見いだされた。
 新聞社勤務の傍ら、生家をモデルに10年を費やしたデビュー作「暖簾(のれん)」を57年に刊行。翌年、大阪女のたくましさを描いた「花のれん」で第39回直木賞を受賞したのを機に、毎日新聞を退社し、作家に専念した。
 パリを舞台にした「女の勲章」(61年)の取材中に元同僚と結婚。旧家の遺産相続を扱った「女系家族」(63年)、大学付属病院を舞台に医学界の暗部にメスを入れた「白い巨塔」(65年)をはじめ、閨閥(けいばつ)政治と資本の癒着を追及した「華麗なる一族」(73年)など、実地調査と取材に基づいて社会問題に切り込む長編小説を相次いで発表した。
 その後も、シベリア抑留を扱った「不毛地帯」(76〜78年)、日系2世の兄弟の悲劇を描いた「二つの祖国」(83年)、中国残留孤児の数奇な運命をたどった「大地の子」(91年)の戦争3部作で社会派作家としての評価と人気を不動のものにした。
 93年、「大地の子」などの印税を基に「山崎豊子文化財団」を設立し、日本に帰国した中国残留孤児の子供の学資を援助した。
 日航ジャンボ機墜落事故を素材にして200万部を超えるベストセラーになった「沈まぬ太陽」(99年)の後、「山崎豊子全集」(全23巻)を2005年に完結させた。
 09年には、外務省の機密漏洩(ろうえい)事件を基にした「運命の人」を刊行し、同作品で同年の毎日出版文化賞特別賞を受賞した。作品の多くが映画、ドラマ化され社会的な反響を呼んだ。

 ボクにとっては、山本薩夫監督の映画の原作というか、このコンビでの映画はだいぶ小さい頃から、観ていた感じ。たぶん、母親が好きだったんだろうなあ。このコンビの映画は今観てもめちゃくちゃ面白い。
 と同時に、「大地の子」から「沈まぬ太陽」「運命の人」は、今の仕事をするようになって、目の前にあるテーマだったから。

 いろいろな評価がある。たしかに、現実を題材にしながらの小説というのは結構評価はむずかしい。同時に、いわれている像と実像はだいぶ違う感じがする。
 ボクは、やはり好きだったなあ。彼女の小説は。できることなら全集がほしいぐらい。

 合掌。

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コメント

「大地の子」についても、満州に取り残された開拓民から生じた中国残留日本人孤児問題の真実を垣間見るドラマであったとつくづく感じますし、同時に、主人公が文化大革命により迫害され、収容所の中で、たまたま日本でも生活したことのある中国人から、仕事の合間に日本語を学ぶというシーンには、これも中国ならではの深謀遠慮という背景も垣間見るように感じたところもありますね。
何といっても、さまざまな社会の中での真実というものを明らかにする作品というものこそ、高く評価されてしかるべきものであるし、そう言う意味では、今度は、韓国の山崎豊子の様な作家がいれば、これを「逆転の罠」として利用するなら、戦前の日本による従軍慰安婦問題の真実を明らかにするようなドラマでも作ってみては如何でしょうか。
朝鮮王朝を会津藩にでも置き換えれば、韓国版「八重の桜」の様なドラマでも作るなんてことも良いのでは無いでしょうか。
戊辰戦争をアヘン戦争に置き換えれば、幕末の薩摩藩や長州藩をアメリカやイギリスに置き換えれば、奥羽越列藩同盟を清国にでも置き換えれば、これをアヘン戦争の真実にでも置き換えれば、それこそ、中国なら、中国版「八重の桜」なんていうものを作って世界に広めるなんてことも構わないのでは無いでしょうか。
アメリカを戦前の日本に置き換えるなら、ベトナム戦争の最中でのサイゴン市内の飲み屋や売春宿での麻薬に侵された米軍兵士の悲劇等を題材としたドラマでも作れば、中国による麻薬戦略と同じ真実を見破れば、これを今後の教訓として大いに活かして行くような動きに繋げて行くことが出来れば、それが何よりのことでは無いかとさえつくづく感じますね。
最近では、「名もなき毒」なんていうドラマもある意味で、これも私たち日本人の構造的欠陥という真実も垣間見てしまうところがありましたね。
結局のところ、最終回で、名もなき毒というのは、殺人という毒も権利を行使する手段のひとつに過ぎないということも一つの真実とすれば、だが、こういう毒に怯え、これを防ぐ手段というのにも同時に使えてしまうと、いつかは自分自身までもがこの毒に犯されるか分からないという真実に辿りつけば、これこそが構造的欠陥という猛毒に過ぎないという真実にたどり着くことが出来ますよね。
これを防止するためには、「手にした権利は手段と方法を選んで使うべき」ということもわきまえて行使すれば、こうした構造的欠陥という猛毒の消毒作用となって、再発防止にも繋がれば、何も悪いことは起きなくもなるし、逆に言えば、殺人そのものを減らすことにも繋がるし、死刑を廃止することにも繋がるものの、警察が要らなくなってしまうというところには行き過ぎかも知れないものの、少なくとも、こういう犯罪を未然に防止しようとするところに時間を割く余裕やゆとりも生まれてくるなら、社会全体としては、ひっそりと静まり返った社会となってしまうことで、一部の金と権力の亡者だけが、幾らでもこれまでの代償を払う形で、大損し泣き寝入りすることになったとしても、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らすことが出来る様になるのならば、返って此れ程喜ばしいことはございませんし、これを国境を乗り越えて行くことが出来れば、全人類が、共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、国際社会全体の平和と安定に繋がり、貧富の格差というものも、一定の範囲内に縮小することが出来るし、途上国の地位が相対的に向上する反面で、先進国の地位については、相対的に低下するのならば、日本は誇りを持って低下させ、国際社会の中で、誇りを持っていないふりをしてあげることで、イギリスやアメリカと共に、誇りを持って、名誉ある孤立化をしてあげることで、中国や韓国に対しては、ドイツを見倣って、誇りを持って、戦前の日本の罪だけは被ってあげた上で反面教師になってあげることで、ただひっそりと自立して存続していくことで、全人類の救世主として高く評価されるほどの素晴らしい運命に変えて、乗り越えて行く様にすれば、良いだけのことでは無いでしょうか。

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