学力テスト:来年度の公表反対85% 静岡の教育長アンケ
静岡の問題で、ふたたび学力テストの問題が話題になっている。
学力テスト:来年度の公表反対85% 静岡の教育長アンケ(毎日新聞)毎日新聞は17日から静岡県内全35市町の教育長に学力テストの結果公表のあり方を問うアンケートを実施し、20日時点で静岡市を除く34市町から回答が寄せられた。文部科学省が来年度以降の公表方法について意向調査を行っているが、9割近くの教育長が学校別・市町別の成績公表に反対意見だった。
アンケート結果では、「来年度、学校別・市町別に成績データを公表すべきか」との設問に対し、85%の29市町の教育長が「すべきでない」と回答した。理由について、「学校や地域の序列化、過度の競争につながりかねない」「テスト偏重の授業が行われる心配がある」と、学校運営に支障が生じる懸念などを挙げた。来年度の公表は時期尚早として認めないものの、その後については「狙いを明確にし、学校や保護者の理解のもとに公表していくべき」と容認する声も複数あった。
公表が児童・生徒の学力向上や教員の質の向上につながるかどうかの設問については、教育長27人(79%)が「つながらないと思う」と回答。学校間格差を保護者が意識し混乱を招く恐れがあるなどの声が多く上がった。
一方で「どちらでもない」とした上で、「子供や教員がやる気を出すような公表の仕方を考えるべき」と今後の議論の必要性を訴える意見もあった。
今年度の学力テストの結果については、回答した34人全員が「(学校別に)公表すべきでない」と回答。「実施要領に反する」とする意見が大勢を占め、当初の県教委の主張に足並みをそろえた格好となった。
だけど、今年の学テの結果発表の時に、国研と文科省が実体的にドリルにとるテスト対策を容認するような論評をしておどろいたけど、全国で、そういうテスト対策が異様なほど広がっている。たとえば、北海道の教育委員会のHPには、「チャレンジテスト」という模擬テストの問題が24個も載っている。そういうテストが、子どもの分かりたいという願い、いろいろなことを学ぶことを通じて世界が広がることの子どもの喜びのどれだけ大きな障害になっているのか。どれだけ、子どもの発達に歪みをもたらしているのか、もっと真剣に考えるときがきているのではないのか。こんな学びで、これだけ不安定な、難しい社会を子どもたちが生きていけるのか。漠然とした不安が広がっているのではないのか。ほんとに真剣に議論した問題でもあるのだ。
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