厚生労働白書 若者支援推進を
結構、興味深いんだよなあ。政府の白書って。とくに厚生労働白書だとかは、データはそれなり使えるものもありそうだし。
厚生労働白書 若者支援推進を(NHKニュース)ことしの厚生労働白書は、多くの若者が日本の未来に不安を感じ、「結婚離れ」が広がっていると指摘したうえで、若者が安定した仕事に就けるような支援策の推進などが必要だとしています。
10日の閣議で報告されたことしの厚生労働白書は、少子高齢化が進み、厳しい経済情勢が続くなか、日本の将来像を探ろうと、若者の意識に焦点をあてています。
それによりますと、ことし3月、全国の15歳から39歳までの3100人余りを対象に調査を行った結果、「日本の未来は明るいか」という質問に対し、「そう思う」「どちらかといえば、そう思う」と回答した人は、合わせて19.2%でした。
これに対し、「そうは思わない」「どちらかといえば、そうは思わない」と回答した人は、合わせて45.1%と半数近くに上り、多くの若者が日本の未来に不安を感じているとしています。
また、別の調査結果を分析したところ、若者の結婚願望は決して低くないものの、実際には、「結婚離れ」とも言える現象が広がっていると指摘したうえで、年収が300万円未満の男性では、既婚率が10%に満たないことなど、収 入面での課題を挙げています。
そして白書では、若者が安定した仕事に就き、適切にキャリアアップが図れるような支援策の推進などが必要だとしています。
白書そのものはここ。
厚生労働省は、3月に「若者の意識に関する調査」うぃやっていて、今回その結果を公表している。それがこれ。
その調査結果の例として
●「現在の生活満足度」 回答者全体としては、満足している(どちらかといえば満足と回答したものを含む。)と回答した者が6割を超えた。職業別で見ると学生、専業主婦(主夫)、公務員、経営者・役員などで満足している者の割合が高い。また、生活に満足を感じる者の割合は、既婚者が未婚者や離別者と比べて高く、強い不満を感じる割合も最も低かった。●「日本の未来に対する考え」
日本の未来については、19.2%が日本の未来は明るいと回答(そう思う、どちらかといえば、そう思うと回答した者)した一方、45.1%が日本の未来について明るいとは考えていないと回答(どちらかといえば、そう思わない、そう思わないと回答した者)した。
未来を良くするための意欲については、仕事や学業を通じて社会に貢献したいと回答した者の割合が28%、考えてはいるが、具体的にどのようにすべきかわからないとの回答が26.8%であった。
もちろん、「幸福な若者」とか揶揄されるけど、満足というのは、いろいろな側面があって、それはそれで一面。だけど、調査をよく見ると、その深刻さも出ている。たとえば、親と同居している理由で、所得200万以下の51%が、「食費や住居費を節約しないと生活できないから」などなど。
白書そのもののほうも、「バブル崩壊以降、厳しい経済雇用情勢が続いており、若年層における非正規労働者の増加は、雇用の不安定化や所得の減少をもたらしている」などと指摘。結婚などのハードルの高さもリアルで、
▽結婚相手
● 異性の友人もいない割合は男性で約6割、女性で約5割に上っており、結婚相手の候補とな
りうる交際相手がいる若者は限定的。
▽収入
● 無職や非正規雇用の労働者は正規雇用の労働者に比べて結婚意欲が低い。
● 年収300 万円未満では既婚率が1割に満たないが、300 万円以上400 万円未満では25%を
超え、300万円が一つの壁。
とも、これじゃあ、うちの息子たちも難しそう。
子育ても「非正規雇用の労働者の増加等により、子育て世代の収入は減少」とも。
うーん、これをちょっと料理できないかなあ。だれかやってくれないかなあ。自分でやれっていう声を出そうだけどなあ。どうしようかな。
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