集団的自衛権、解釈で限定容認=小沢氏
だけど、法律家をめざしていたなどと思えないような発言だなあ。
集団的自衛権、解釈で限定容認=小沢氏(時事通信)生活の党の小沢一郎代表は22日、東京都内で自らが開いた政治塾で講演し、従来の政府の憲法解釈では認められていない集団的自衛権の行使について、「自衛権の発動は、個別的であれ、集団的であれ、日本への急迫不正の侵害があるときに限られる。日本に直接関係のない紛争に自衛権の行使は許されない」と述べ、憲法9条の解釈変更で限定的に認めるべきだとの考えを示した。
同党は5月に9条の現行規定を維持した上で個別的・集団的自衛権の行使を容認する見解を公表。小沢氏の発言はこれに沿ったもので、「発動は日本への攻撃と周辺事態のときにのみ許される」との歯止めが必要と説明した。その上で「どこかが日本を攻めてきて、助っ人の米艦船が攻撃されたら、日米が共同して反撃するのは当然のことだ」と述べた。
そもそも、小沢さんの言っていることって、個別的自衛権とどこがちがうの? あえて、公海、周辺事態でというのだって、周辺事態で米軍が攻められるケースって、多くの人が言っているように、同時に、在日米軍基地も攻撃対象になっているから、すでに個別的自衛権が発動されるケース。というか、あまり現実的には議論の意味のケース。
これでは自民党の補完的議論としかいいようがないし、ここで、生活の党もそういうスタンスですすむのか、という感じがするなあ。
もちろんそもそもそんな個別的自衛権の発動の問題は別に考えなきゃいけない問題もはらむ。あくまでも、これは政府のこれまでの解釈だし。だけど、いまなぜ集団的自衛権がこんな議論のされかたをしてしまうのか。そもそも集団的自衛権とはどんなもので、どのようにつくられ、どのように運用さ、そのなかでどのような問題をはらむようになっているのか。きちんとした議論を提示しないといけないなあ。
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