「枝野氏9条改定私案、極めて危険な内容」共産・市田氏
話題?の枝野さんの『文芸春秋』論文、「憲法九条 私ならこう変える」を読んでみた。正直、傲慢な内容。ことさら、安倍さんと、それに反対する「護憲」勢力を両極端と評し、自らを「第三の道」「中立」に描くわけだけれども……
「枝野氏9条改定私案、極めて危険な内容」共産・市田氏(朝日新聞)■市田忠義・共産党書記局長
民主党の枝野幸男憲法総合調査会長による憲法9条改定私案は、安倍政権が進めようとしている集団的自衛権の解釈の見直しに対して、対立軸を示し、解釈改憲に歯止めをかける、というようなことが言われている。結論から言うと、枝野私案は、安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認に道を開く、極めて危険な内容だ。事実上、海外で日本が米国と一緒に戦争する国にしていこうという安倍政権の方向に歯止めどころか、それに道を開く。対立軸というよりも促進の役割ということだ。(国会内の記者会見で)
もともと90年代の改憲では何が焦点になってきたのか。それはかつての改憲が自衛隊の容認、軍隊の保持かどうかにあったところから大きく変貌し、アメリカといっしょに海外で戦争をできる国になるかどうかにある。だからこそ、自衛隊を容認するかどうかの枠を超え、広範な国民による9条の会の運動も発展をしてきたわけである。現在もこの点では、集団的自衛権の容認が問題の焦点になっている。
だけどこの点で、枝野「私案」は、憲法9条1、2項に二つの条文(9条の2、9条の3)を追加し、その追加する「9条の2」3項で、「自衛権に基づく実力行使のための組織」の存在を規定し、軍事力の保有を基礎づける。そして同2項で、「我が国の安全を守るために行動している他国の部隊に対し、急迫不正の武力攻撃」があった場合に、その「他国」と「共同して自衛権を行使することができる」と規定するのだ。つまり集団的自衛権の行使を容認する。さらに、追加する「9条の3」1項では国連軍への参加を明記する。2項では、国連決議に基づく多国籍軍やPKO(国連平和維持)活動への参加を明記したうえ、活動に対する急迫不正の武力攻撃がなされた場合には「自衛措置」を取れるとして、海外での武力行使を公然と容認する内容になっている。つまり、9条2項の制約として政府自身が禁じられているとされてきた、海外での武力行使や国連軍への参加、集団的自衛権の行使を容認する中身になっているのだ。これでは、9条はまったく空洞化される。そこにあるのは、アメリカといっしょに海外で戦争ができる国以外何物でもない。
これでは集団的自衛権の容認を画策する安倍内閣と同一歩調で、それを応援するものでしかないのではないか!
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