若者を潰す“ブラック企業”―巧妙な手口・対策はあるのか―
今日のハートネットTVから。
「ブラック企業」…長時間労働や残業代の未払い、パワハラなど、劣悪な労働を強い、従業員を使い捨てにする企業のことです。国が発表する労災認定でも過労自死や鬱(うつ)などの数字が伸び続け、過去最多を記録。その中でも20代・30代が半数近くに及ぶなど、若い世代が「使い捨て」になっている状況が明らかになっています。 この劣悪な労働環境を何とかしたいと、若者たちが運営するNPOや、弁護団、労働組合が声を上げてきました。 そんな中、ついに国も動き出しました。8月、国が初めて若者を使い潰す「ブラック企業」への対策を発表。9月には電話相談や、労働基準監督署による「ブラック企業」であると疑われる約4千社への集中的な監督指導を行うことが決まりました。 今回、企業を取り締まる労働基準監督署に初めて長期密着。見えてきたのは、企業が利益を最優先に考え、人件費を圧縮させるためサービス残業や長時間労働を強いる、違法すれすれの労務管理が広がっている実態と、その取り締まりの難しさでした。 番組では、「ブラック企業」が広がる背景、そして個人がどう立ち向かえばいいかを考えていきます。
固定残業制のみなし労働の現状は、これまでも指摘されてきたし、この間の就職難の下での、人の集め方の一つの特徴になっているのは、乾さんの本などでも指摘されていた。だけど、一般業種も含め、ものすごく増えていることにはおどろかされる。そのもとでの長時間労働の状態化。しかし、裁量労働制やさまざまな抜け穴を利用してくる。
どう対抗するか。個人の努力はたかがしているし、難しい(だけど、それも必要だというのはそうだけど)。社会的な規制力をどうつくるか。穴のない規制力のある法律をどうするのか。
だけど、番組でもっととりあげてほしいのは、やっぱり労働組合が基本だろ。ここの規制力が強まらない限り、やっぱりだめでしょう。
しかし、たたかいははじまったばかり。知恵も、人も、もっと出して、つながって。
佐々木亮さん、かっこよかったですよね。
« 米軍ヘリ事故で9大学長が声明 | トップページ | 秘密保護法案 軍事国家への入り口だ »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ソウルの春(2025.02.05)
- ちあきなおみ 〜喝采と沈黙の間で〜(2025.02.03)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
- やり直し会見、会場に400人以上 フジの体質問う質問目立つ(2025.01.27)
- 戦争のトラウマ 兵士たちの消えない悪夢(2025.01.20)
「政治」カテゴリの記事
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- ソウルの春(2025.02.05)
- 昔のお家芸も「グループ外に出す覚悟」パナソニックがテレビ撤退検討(2025.02.04)
- ちあきなおみ 〜喝采と沈黙の間で〜(2025.02.03)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
「経済」カテゴリの記事
- 3割近い公立小中校で教員不足の可能性 教頭会調査で指摘(2025.02.06)
- 昔のお家芸も「グループ外に出す覚悟」パナソニックがテレビ撤退検討(2025.02.04)
- 「崩れゆく世界遺産 軍艦島を守れ~閉山50年 よみがえる生きた証~」(2025.02.02)
- 東京の転入超過、8万人 若者引きつけ一極集中加速 総務省統計(2025.02.01)
- 森友文書の不開示決定、高裁が取り消し「有無も答えないのは違法」(2025.01.30)
「若者」カテゴリの記事
- 東京の転入超過、8万人 若者引きつけ一極集中加速 総務省統計(2025.02.01)
- 大学入学共通テストの初日終了…現代文に大問追加「時間的に厳しい内容」(2025.01.18)
- 「『オールドなもの』への敵意──左右対立の消失と新たな争点」、【詳細】内乱首謀した疑いで拘束 ユン大統領 取り調べ終了(2025.01.15)
- (社会季評)半径5メートルの傷と誇り、託した選挙終えて 自分と異なる「物語」、思い馳せる 東畑開人(2024.12.19)
- 「年収150万円」に引き上げへ 学生バイト、103万円の壁―政府・与党(2024.12.13)
コメント