ルポ 虐待 ─大阪二児置き去り死事件
杉山さんのこの本。あまりにも重いテーマで、軽々に感想なんて書けないなあと思った。自分自身不安定な家庭に育ち、自分を外に出して、人と付き合うのがとても苦手で、自己肯定感も低く。どうしても自分の体験とも重なる。自分の子育てを考えて思い悩んでしまうから。だけど、冷静になって少し感想を書いてみる。
女性が、離婚し、子どもを引き取って生きていくとき、かなり高い確率で、「貧困」に陥る。だけど、その困難はきわめて複合的だ。それは、「貧困」にいたる過程にあらわれる。育った家庭のさまざまな問題。虐待体験や、性的な被害体験。80年代ぐらいから急速にすすんだ社会全体を覆い尽くす競争社会のなかで、評価にさらされ続けた体験。とりわけ、社会は、女性に「母親」であることを求める。そういう複合的な困難を抱えたなかでの「貧困」に陥った「母親」の受け皿となる、究極の人の商品化としての「性産業」。だけど、いまの社会には、どんな支援があるのか。もっといえば、そんな状態に陥ったとき、その人が、一人の人間として、当たり前に生きる術がどんな形であるのか(権利として)。そんな社会にあり方そのものが問われているのだと痛感する。
悲惨な、二度とおこしてはならないと誰もが思う事件。だけどだけど、その事件にかかわった人の多くは、これまでの想定を超えた事件と言う。しかし、先にのべたように困難のありようそのものが「変容」しているのだ。それを受けとめることが現実には、「社会」のほうでできないでいる。その「社会」のありようを問わなければいけないのだと。それはもちろん、簡単ではない。施策的には包括的な政策、たえがたい困難を前に「傷」を追った人とともに歩んでいくことができる支援などなど。
ボクらは、「社会」の変容のもとで、さまざまな生きづらさを抱えながら生きている。そういう当事者でもボクらはある。そういう当事者に、社会のあり方をこの事件は問いかける。そういう受けとめを、この悲しい事件からしたいと思った。だれでも、どんなに小さな声であっても、「助けて」ということができ、それが受けとめられる社会であるために。
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『とりわけ、社会は、女性に「母親」であることを求める。そういう複合的な困難を抱えたなかでの「貧困」に陥った「母親」の受け皿となる、究極の人の商品化としての「性産業」。』なんていう、この部分だけでも見れば、これを戦前の日本に置き換えれば、この「貧困に陥った母親を、慰安婦にでも置き換えれば、この受け皿として、究極の人の商品化としての性産業というのを慰安所に置き換えれば、従軍慰安婦問題の真実にも繋がる「動かぬ証拠」に繋がってしまうばかりでしかないとすれば、中国や韓国からすれば、これを「逆転の罠」として利用すれば、幾らでも騙されたふりをして、日本を揺さぶる外交カードとして利用することも出来れば、北朝鮮やベトナムからすれば、それこそシリアの化学兵器を、慰安婦にでも置き換えれば、騙されたふりをして、アメリカや韓国に対して、これと同じことをすることもできる分けだし、これを麻薬にでも置き換えれば、それこそ、中国からすれば、アメリカやイギリスを戦前の日本にでも置き換えれば、幾らでもこれと同じことをすれば、アメリカやイギリスからすれば反論の余地は何処にもないことは日本としても同じことでしかないという真実に辿りついてしまうばかりとしか言い様がございませんが、結局のところは、日本というのはアメリカの言いなりになるだけの間抜け国家に過ぎないという真実を見透かせば、世界的に見れば、物凄い笑い話にしかならない程、此れ程恥ずかしいことは無いとしか言い様がないと思うと、聞いて呆れてしまうと同時に、此れ程悲しいことはございませんよね。
ならば一層のこと、ドイツが中国を見習って、これを「逆転の罠」として利用するなら、それこそ日本が誇りを持ってイギリスにでもなってあげることで、戦前の日本というものをナチスドイツにでも置き換えて、国連の旧敵国条項というものを「逆転の罠」として利用することで、今度は日本がドイツを見習って、上手く騙されたふりをして、どうぞ戦前の日本を国連の場で、幾らでも厳しく断罪して下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます、ということで、誇りを持って、安倍首相を馬鹿にしてやり、このような戦前の日本にしがみついているばかりの全体主義、反民主主義勢力だけを、幾らでも引き裂き、安倍首相と共に、幾らでも嘆き悲しませて、泣き崩し、最後には、自決したければ、どうぞご勝手に、ということで、幾らでも勝手に民族自決でもさせてあげるしかございませんし、そうでなければ、どうぞ全人類から邪魔されない様に、何処か人目のつかないところで、そっと静かに幸せに暮らして下さい、ということで、そっと静かに離れて、これを乗り越え、誇りを持って身を縮め、誇りを持って、国際社会から取り残され、誇りを持ってガラパコス化し、誇りを持ってそっと静かにいないふりをして、誇りを持ってひっそりと暮らして行くことで、誇りを持って名誉ある孤立化をして、誇りを持って経済規模を幾らでも縮小させ、規模は小さくても、心豊かで清貧な国となってあげることで、これだけを誇りをして世界に見せつけて行くことで、全人類の救世主として物凄く高く評価されるほどの素晴らしい運命に変えて行くことで、そっと静かに自立した二流国に転落させながら、誇りを持って痩せた民族にでもなってあげることで、誇りを持って反面教師にもなって、誇りを持って世界中の富裕層を辱め、世界中の一部の自爆テロリストには近づかず、ただ日本に来る外国人は幾らでも受け容れてあげるかわりに、日本人でも海外に出ていきたいのなら、幾らでも出て行かせる様にすることで、国境の壁を幾らでも低くして、この代償として、日本の相対的価値観を幾らでも低下させてしまうことになったとしても構わないのだし、日本文化を幾らでも改善し、素晴らしいユニバーサル国家となって、開かれた島国となって、文明の大勝利に繋がる道を選択して行けば、これが結果的に、全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、国際社会全体の平和と安定に繋がり、資源の浪費も回避され、廃棄物も幾らでも減らし、地球環境全体の破壊も回避され、全人類が無欲化していく中で、ただひっそりと生きていくことができさえすれば、此れ程素晴らしいことはございませんし、此れ程喜ばしいこともございませんし、此れ程誇らしいこともございませんし、もうこれだけで十分なことだと割り切ってしまえば、何も言うことはございませんよね。
投稿: asa | 2013/09/21 21:02