方針転換「陛下ご案じ」 久子さま IOC総会出席へ
なんか、いろいろ考えてしまう記事。
方針転換「陛下ご案じ」 久子さま IOC総会出席へ(東京新聞)宮内庁は二日、高円宮(たかまどのみや)妃久子さまが七日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席されると発表した。二〇二〇年夏季五輪の開催都市を決める日本側の最終プレゼンテーションの冒頭でスピーチに立ち、東日本大震災の復興支援への謝意などをIOC委員に伝える。東京招致のアピールはしないという。
宮内庁はこれまで、憲法上の制約から「皇族は個別の政策実現には携わらない」とし、招致に関わらない姿勢を強調してきた。総会出席とプレゼンでのスピーチは大きな方針転換になるだけに、同庁の風岡(かざおか)典之長官は「招致活動と受けとられる懸念はあったが、苦渋の決断をした」と話した。
風岡長官は、天皇、皇后両陛下に報告した際、これまでの皇室の対応との違いから「両陛下も案じていらっしゃると感じた」という。
久子さまは三~九日の日程でアルゼンチンを訪問する。宮内庁は、主な目的を同国サッカー協会との友好記念行事とした上で、当初はIOC総会には出席せず、別の会場でIOC委員と個別に懇談することなどにとどめて招致活動とは一線を画すと説明してきた。
風岡長官によると、下村博文文部科学相が八月二十六日、宮内庁を訪れ「IOC委員がそろった場で震災復興のあいさつをお願いしたい」と要請。スピーチ後は壇上を離れるなど、宮内庁側への配慮も示されたことから、「時間もなく、内閣の一員としてぎりぎりやむを得ないと判断した」(風岡長官)という。
オリンピック誘致をめぐっては、いま福島の汚染水あれだけに問題になっていて、招致委員会の竹田恒和理事長が、IOC委員に対し、東京電力福島第一原発からの汚染水漏れの不安を打ち消すため「東京は全く影響を受けていない」などと訴える手紙を送ったということだから、久子さんの主張も、外から見れば同じように見られる(しかも竹田さんちは元皇族だしね)。これほど、政治的な問題に、こういう形で皇族が引っ張り出されるとは、という問題。
だけど、記事によると、元天皇は、あまりいい顔をしていないということなわけで。つまり、天皇の意見などはものすごく軽んじられているということか。象徴天皇は、国民統合の象徴などとよく言われるのだけれども、実態としての天皇など、為政者にとってはどうでもいいものというようにも感じてしまうなあ。
視点を変えると、オリンピックのほうが、天皇制よりも大事だとも読み取れる(笑い)。こういうスポーツだとか、文化的なもので、国民統合をすすめる。その際のパーツとしての天皇制なのかなあ???などとも感じた次第だけど。
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