化学兵器 国際管理下に シリア、提案受け入れ 安保理協議へ
9・11から12年。世界の流れというのもいろいろ感じさせてくれる昨今でもあるのだけどなあ。
化学兵器 国際管理下に シリア、提案受け入れ 安保理協議へ(東京新聞)フランスのファビウス外相は十日の記者会見で、シリアのアサド政権に対し、化学兵器を国際管理下に置くことを求める決議案を、国連安全保障理事会に提出することを明らかにした。
ファビウス外相によれば、決議案は十日中に提出される。国連憲章第七章に基づき、違反した場合は、武力行使を含む「あらゆる制裁措置」を可能にする内容だという。
英国のキャメロン首相は十日、英国とフランス、米国が安保理に決議案を共同で提出すると述べた。ロイター通信が伝えた。フランスは決議の素案を米英両国に示し、三カ国は協議に入った。
インタファクス通信によると、モスクワを訪問中のシリアのムアレム外相は十日、シリアがロシア提案を受け入れたことを明らかにした。モスクワで行われたイランの外務次官との会談上、述べた。
シリアの化学兵器をめぐっては、ロシアが九日、アサド政権に化学兵器禁止条約への参加と化学兵器の国際管理を提案。軍事行動を遅らせる意図を警戒するフランスなどは、米議会の採決の見通しが立たない中で、決議案をてこに事態打開を狙っているとみられる。
ロシアのラブロフ外相は十日、モスクワでの記者会見で、近くロシア政府がシリアの化学兵器引き渡しに向けた「明確な計画」を米国など関連各国に提示する方針を明らかにした。
ファビウス外相によると、アサド政権に対し、化学兵器に関する情報を速やかに全面開示した上で、廃棄への過程として国際管理下に置くことを要求。また、八月の化学兵器使用について、国際刑事裁判所(ICC)で責任者が裁かれることも求めている。
少なくとも、国連をとびこえてのアメリカのイラク軍事介入はひとまずは後景に。ここには、国際社会のなかでの議論の流れが大きく影響している。同時に、アメリカでも慎重な意見が相次いだ。もちろん先行きは不透明だけれども、それでも、平和秩序の維持をめざして、さまざまな模索が今後も展開されそうだ。いろいろ大国間の利害というものはあるけれども、だけど、いっぽうで平和秩序への意識というものも感じるといってもいいのだと思う。
しかししかし、テロや内戦という、現実に直面する問題への、答えが簡単に出ているわけではないのも事実。ここで、たくさんの人権が踏みにじられ、命も奪われる。そこへの向き合い方ももっともっと考えていかなければいけない時代でもあるのだろうなあ。
まあ、だいたいこの問題についてはあまりチェックしきれていないから、遅れないようにしなくっちゃいけないのだけど、全然、だめなんだよなあ。
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