忘却に抵抗するドイツ 歴史教育から「記憶の文化」へ
実は、どこかのバザーで手に入れた本。そのまま読まずに積んであった。ことし著者の講演があり、ボク自身は別の取材で聞きにいけなかったのだけど、ほかの人に聞きにいってもらった。読まなきゃなあと思っていたときに、麻生さんの、あの発言があった。それであわてて読み始めてみた。これがものすごく、面白く、収穫の1冊だった。
ドイツの「過去の克服」については、日本では石田勇治さんの著作などがあり、とくに1968年を契機にしたブラント政権などのとりくみがあり、ボクも学んできたし、仕事でも扱ってきた。
この本の対象はむしろその後のいまである。ベルリンの壁が崩壊し、東側の、いわば反ファシズム「建国神話」の見直しという問題がある。EU統合による国境を越えた、ドイツ以外での「過去の克服」がとりくまれる。そこに移民に増大による統合という問題。言い換えれば、異文化との対話と共同という課題がはじまる。戦争体験世代からの世代の交代という問題が、当然、戦争体験の、ドイツの過去の相対化という問題を生じる。だけど、それが、より一般化され、普遍化される。そこでめざされるのが、人権と民主主義の普遍化というなかでの「ドイツの過去の克服」なのだ。もちろん、そのとりくみは、教科書対話にみられるように、試行錯誤の途上だけど、確実に、その方向がめざされている。それを「記憶の文化」と呼ぶ。日本とは決定的に違う、厚みと豊かさに、驚きとともに、ちょっとショックをうける。それがフクシマまでつながるのだもの。
日本の課題はあまりにも複雑で、積み残されたものが多い。うん、あきらめずに、しっかり日本の蓄積には自信というか、ちゃんと光をあてながら、課題をみすえないとなあ。だけど、率直に、こういうドイツの歩み、とくに近年の模索や試行錯誤なども含め、学んだり、紹介したりしないとなあと思った。
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コメント
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このベルリンの壁を38度線に置き換えれば、旧東ドイツを北朝鮮に置き換えれば、旧西ドイツを韓国に置き換えれば、韓国や北朝鮮からすれば、それこそこのドイツを中国にでも置き換えれば、ドイツからすれば、上手く騙されたふりをして、フランスを韓国に置き換えてあげることで、イギリスを日本に置き換えれば、それこそ日本が中国を見習って、上手く騙されたふりをすることで、喜んで反面教師になってあげれば、中国からすれば、フランスを大歓迎する反面で、イギリスを冷遇しようとしている事実を、アメリカのオバマ大統領からすれば、韓国の朴大統領を大歓迎する反面で、日本の安倍首相を馬鹿にしているのと同じ真実を見透かせば、それこそ中国や韓国、北朝鮮に対しては、「どうぞ、アメリカやロシアと共に、幾らでも安倍首相なんか、幾らでも馬鹿にして下さい。そうでなければ、日本の99%のみならず、アメリカの99%の皆様のみならず、全人類の悲劇にも繋がりかねないという運命に巻き込まれることになってしまうばかりでは、もう此れ程恥ずかしいことはございませんし、同時に此れ程悲しいこともございませんし、此れ程、厄介なことはございませんから、くれぐれも相手になさらないようにして、安倍総理を幾らでも1%の金と権力の亡者をはじめ、橋下徹や石原慎太郎等の極悪人らと共に、幾らでも勝手に嘆き悲しみ、堕落させ、泣き崩れ、勝手に自滅していかれるのを、そっと静かに腹の底で嘲笑いながら、見捨ててしまうようにして下さいます様、どうぞよろしくお願い申し上げます」とでも伝えてあげるしかございませんし、これを乗り越えて行くことで、戦前の日本による従軍慰安婦問題をはじめとする侵略行為などによる罪だけは、幾らでも被ってあげることで、天皇陛下にとりましては、ただ利用されただけのことであり、決して罪があるわけでもございませんし、むしろ天皇陛下もまた、中国や韓国、北朝鮮の皆様と同様に被害者でもあることだけは、どうぞご留意頂きます様、よろしくお願い申し上げます、ということで、戦前の大日本帝国に対しては、幾らでも厳しく断罪し、そっと静かに葬り捨ててしまうことで、こうした歴史を清算し、靖国神社だけは幾らでも孤立化させることで、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに慰霊顕彰することだけは自由に出来る様にしてあげると共に、これを見た中国や韓国、北朝鮮の皆様には、複雑な感情を抱きながらも、そっと静かに自由に通り過ぎて行かれる様にしてあげることで、大切に存続させてあげれば良いのだし、二度と公式参拝だけは絶対にしてはならないし、天皇陛下にもご参拝していただかなくても構わないのだし、ただ、そっと静かに暖かく見守って頂けることだけを願って、大切に存続させてあげることで、それこそ従軍慰安婦問題の象徴でもある「少女の像」というものも、靖国神社の前に、正々堂々と建立させてあげることで、靖国派と言われる皆様だけは、そっと静かに嘆き悲しみ、大いに泣き崩れながら、慰霊顕彰だけはさせてあげるしかございませんし、結局のところ、こうした戦前の日本にしがみつこうとする偏狭な国粋精神こそが日本を滅ぼすことに繋がりかねないとんだ、身勝手極まりない反日愛国者という真実を見透かせば、ただ、こうした連中からすれば、自分たちも幸せに暮らしたいものの、自分たち以外のことに心を寄せる余裕もゆとりもないし、自分たちと異なる考え方や価値観の違う人たちとコミュニケーションを取る意欲も無いし、意思も無いし、これが結果的に、自ら目と耳を塞ぎ、好戦的平和ボケに繋がり、自分達が生きて行けなくなるのではないかという不安や恐怖を抱き、それが悪あがきに繋がって、アベジェクシオン等と称する、おぞましい程の暴政が続けば、「日本を取り戻す」どころではなく、一億総懺悔を繰り返し、日本を滅ぼすなんてことなって、取り返しのつかないことになるばかりでしかないという真実を見透かせば、全人類からすれば、日本がみzから選択した運命に他ならないし、自明のことでしかないし、返って此れ程喜ばしいことはないということで、そっと静かに、腹の底で嘲笑いながら、見捨てられてしまうという真実を見透かせば、もうさすがに、怒りというものを通り越して、聞いて呆れるばかりでしかございませんし、同時に、余りにも悲しいこともございませんし、天皇陛下にとっても、此れ程可哀想なこともございませんよね。
これを歯止めをかけるためには、今度は日本の99%が、上手く騙されたふりをすることで、建設的野党に過ぎないとはいえ、共産党と共に、大企業に対する法人実効税率を80%にまで引き上げ、富裕層に対しては、幾らでも増税し、社会保険料も、幾らでも徴収し、過酷な負担をさせることになっても構わないのだし、大企業に対してのみ、幾らでも電力料金を値上げさせ、節電に協力させることで、二度と原発再稼働もさせず、核武装もせず、電力不足にならない様に、節電に喜んで協力してあげると共に、無駄な消費も抑制し、変な見栄を張ることもせず、誇りを持って身を縮め、誇りを持って、肩身の狭い思いをして、誇りを持って、日本経済を縮小させ、国際競争力を喪失させ、中国や韓国、北朝鮮にも、誇りを持って一人負けをして、誇りを持って、ひっそりといないふりをしてあげることで、北朝鮮や韓国に対しては、そっと静かに突き放す様にして、誇りを持って、取り残され、清貧な国となり、誇りを持って没落させ、誇りを持って、名誉ある孤立化をして、誇りを持って、ただひっそりと自立して行く道を選択することで、こうした1%の金と権力の亡者と、跳ね返りに過ぎない1%の抵抗勢力については、もう生きていけなくなることになったとしても構わないのだし、むしろ、騙されたふりをして、「責めてもの愛国心というものがあれば、これくらいの負担なんか、幾らでも喜んで応じて上げることくらい、出来て当然のことだし、国際競争力なんか喪失させてもかまいませんから、もっともっと幾らでも過酷な負担に喜んで応じることも出来て当然だし、どうぞ、幾らでも自ら喜んで身を縮め、ひっそりと没落して、共に幸せに暮らすことが出来ることだけを誇りとして、世界に見せつけるのが嫌なら、どうぞ日本からとっとと出ていかれて結構ですから、幾らでも全人類から迫害され。、勝手に滅び去って下さい」ということで、喜んで揺さぶって、場合によっては、幾らでも血の涙を流して、大いに嘆き悲しみながら、勝手に没落して、何処か人目のつかないところで、そっと静かに幸せに暮らして行かれることだけを願って、離れて行く様にすることで、ひっそりと静まり返った社会に変えて行くことで、天皇陛下と共に、日本全体を、地球市民社会の中に、ひっそりと埋没させてしまう様にすることで、克服して行く様にしてまいりたいとこではないでしょうか。
投稿: asa | 2013/08/09 02:27