爵位受けた人の財産没収は合憲 韓国、対日協力の清算強化
うーん。歴史との向き合い方ということをいろいろ考えさせられる。
爵位受けた人の財産没収は合憲 韓国、対日協力の清算強化(共同通信)日本による朝鮮半島の植民地支配に協力した「親日派」が日本から受け取った財産を没収し国有化する法律をめぐり、韓国憲法裁判所は4日、日本から爵位を受けた人物に与えられた財産を没収対象にするのは合憲との判断を示した。聯合ニュースが伝えた。
植民地支配への協力行為の清算強化の動きといえる。
韓国では2005年に成立した特別法で、爵位を得た人物が日本から受けた財産の没収について1910年の日韓併合で日本に協力したかを基準とした。しかし2011年の法改正で爵位を受けた全ての人を対象としたため、法改正前にさかのぼって罰する遡及立法だとの指摘が出ていた。
ヨーロッパの場合、ドイツで60年代後半に、「過去の克服」の名で、ナチスの犯罪への反省が大きな課題になり、それが近年、各国でのナチ協力者へ犯罪の「克服」が課題とされるようになって、共有化されるようになる。いわば問題が相対化というか、抽象化されて、一般化されている。だけど、日本の場合、日本の天皇制権力、軍国主義による侵略と植民地支配の蛮行は、日本自身では十分に克服されないばかりか、曖昧かされ続けてきた。むしろ、アジアの民主化の進展のなかで、アジアの国の側から、その「克服」が大きな課題として突きつけられる形になる。韓国の場合の特徴などはもっと勉強してみたいが、ヨーロッパで先行した左翼の教条主義的な言説みたいなものではなく、左翼も保守陣形もふくめた民族的な課題として形成されている印象。植民地時代の評価、精算、克服がいわば国民的な課題となっていることをぼくらは知るべきだろうなあ。
日本の保守陣営はこれに、感情的に対立する傾向が強い。だけど、問題はそこれ明らかにされている、事実のはずののだけれども。それは植民地支配の内実を事実で明らかにするものであろうからなあ。
ちょうど今見ているどらま「ソウル1945」では、日本の協力者であった文子爵の没落が出てくる。いろいろ考えさせられるのだけどなあ。
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