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2013/08/27

全国学力テスト 知識の活用力に課題

 全国学テの結果が公表された。いよいよ曲がり角に来ているという感じがする。

全国学力テスト 知識の活用力に課題(NHKニュース)

 全国の小学6年生と中学3年生を対象に行われた「全国学力テスト」の結果が27日公表されました。
国語と算数・数学のいずれも身につけた知識を活用する力に課題がある一方、正答率の低い地域と全国平均との差が縮まっており文部科学省は「学力向上の取り組みで底上げが図られている」と分析しています。
 「全国学力テスト」は、文部科学省が平成19年度から小学6年生と中学3年生で行っていて、ことしは4年ぶりにすべての児童生徒、およそ230万人が対象となりました。
 テストは国語と算数・数学で行われ、それぞれ▽基礎的な知識をみる問題Aと▽その知識を活用する力を問う問題Bに分けて出題されました。
 公立学校の正答率の平均は▽小学校の国語のAが62.7%、Bが49.4%、▽小学校の算数のAが77.2%、Bが58.4%、▽中学校の国語はAが76.4%、Bが67.4%、▽中学校の数学はAが63.7%、Bが41.5%でした。
 問題Aより問題Bのほうが正答率が低いのは過去のテストと同じ傾向で、複数の内容を分析的に捉えて自分の考えを書くなど、知識を活用する力に依然として課題があることが分かりました。
 また、このテストでは都道府県ごとの平均の正答率を公表していますが、正答率の低い地域と全国平均の差が縮まり、今回初めて小学校のすべてのテストで最下位と全国平均の差が5ポイント以内におさまりました。
 文部科学省は「学力向上の取り組みで底上げが図られている」と分析しています。
 テストの結果は、28日までに各地の教育委員会や学校に伝えられます。

 で、こちらが、その調査結果。
 詳しくは、しっかり分析して、専門家の意見もたくさん聞かないとなあ。

 ただ、これだけ、このテストの対策のための授業みたいなものがひろがった現状でのこの結果。
 NHKの報道では、都道府県別の正答率について、秋田と福井の高さを紹介し、文部科学省は「学校と教育委員会が一体となって家庭学習の充実や、自分の考えを文章化する授業に取り組んできたことが背景にある」と分析しているとしている。問題はその中身だよなあ。しかも、去年、すべてのテストで正答率が最も低かった沖縄県では、いくつか最下位を脱出したとして、沖縄県では、秋田県に教員を派遣し、1年にわたって研修を受けているほか、専門家を招いて授業の研究会を重ねてきたといっている。文部科学省は「底上げが図られている」としているが、問題はその中身なんだろうけど。高知県が4ポイント上昇したこともとりあげ、独自の学習シートを作って放課後の補習や家庭学習を促しているなどなど。これって、それだけでもどうなんだろうか?
 しかも、文部科学省国立教育政策研究所の勝野頼彦教育課程研究センター長は、「過去に正答率が低かった問題を意識的に出した結果、一部改善は見られたものの、引き続き課題となっていることが分かった。特に、基本的な知識や技能を実生活や問題解決に活用できるかどうか、いわゆる『活用力』に課題があった」と分析していると紹介。結局、課題とされる活用、応用などがね。B問題は依然として低い。グローバル化に対応などと良いながら、実際には、これまで反復練習が中心となっているのを伺わせるのだけど。というか、これではどんな意味があるのかというような思いも、正直、現場では広がっているのではないのか。もっと、子どものとって、どんな学力が必要で、教育がどうあるべきか。現場からの議論をしっかり積み上げないと、どんどん行き詰まるのではないのかなあ。などと思った次第。

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